みやぎのはぎ (宮城野萩) 

学名  Lespedeza thunbergii (L. penduliflora)
日本名  ミヤギノハギ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  
漢名  日本胡枝子(ニホンコシシ, rìběn húzhīzĭ)
科名(漢名)  豆(トウ,dòu)科
  漢語別名  美麗胡枝子(ビレイコシシ,meilihuzhizi)
英名  
2005/09/18  神代植物公園

 Lespedeza thunbergii には、次のような種内分類群がある。

  タイワンハギ subsp. formosa(美麗胡枝子)
         
臺灣・華北・陝甘・山東・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・アッサム産、日本に帰化 
  サツマハギ subsp. satsumensis(L.formosa var.satsumensis)
 鹿児島産 
  ケハギ subsp. patens(L.patens, L.thunbergii var.obtusifolia;展枝胡枝子)
         
本州(東北~岐阜の日本海側)・江西産 
  ミヤギノハギ subsp. thunbergii
    ビッチュウヤマハギ(チョウセンヤマハギ・ニシキハギ) f. angustifolia(L.bicolor
         var.velutina, L.kiusiana, L.liukiuensis, L.formosa ssp.velutina)
         
ミヤギノハギの野生品。本州(富山・静岡以西)・四国・九州・朝鮮・漢土に分布 
    シロバナハギ
(シラハギ) f. alba
    ミヤギノハギ f. thunbergii 挿し木で増やされた園芸品種、殆ど結実しない
    ソメワケハギ f. versicolor
   
 また、ミヤギノハギには、6月からさきだすサミダレハギ、年に2度花を開くエドハギなどの品種がある。
 ハギ属 Lespedeza(胡枝子 húzhīzĭ 屬)の植物については、ハギ属を見よ。
 「和名ハ宮城野萩ノ意、此種原ト陸前ノ宮城野ヨリ出デシ故斯ク云フトノ説ト、美花ヲ開ク品故只美稱ヲ與ヘシニ過ギズトノ説アリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 
 
 宗久『都のつと』(ca.1350-1352)に、「宮城野の木のしたつゆもまことにかさ(笠)もとりあへぬほどなり。花の色々錦をしけるとみゆ。中にももとあらの里といふ所に色などもほかにはこと(異)なるはぎ(萩)のありしを一枝おりて。
  宮城のの萩の名にたつもとあらの里はいつよりあれはしめけん
とおもひつゞけ侍し。この所はむかしは人すみけるを。今はさながらのら
(野良)山になりて。草堂一宇より外はみえず。この花をも。いにしへはち(散)るをや人のおし(惜)みけむとあはれにおもひやられ侍りき。そもそももとあらの萩とは。春や(焼)きのこしたる去年のふる枝にさきたるをいふ也ときゝをき侍り。それをこ萩とも申なり。これは枝ざしなどもなべての萩よりもこはごはしく。あばらなるにや。もとあらの櫻などもよみて侍ればとおもひ給ひしに。いまきゝ侍れば。もしこのさと(里)の名によりてもやよみけむと。はじめておもひあはせられ侍り」と。
 1955年宮城県の県花。



跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ モクゲンジ イチイ アブラチャン タチバナ イロハカエデ 樹木譜index