みやぎのはぎ (宮城野萩)
学名 |
Lespedeza thunbergii (L. penduliflora) |
日本名 |
ミヤギノハギ |
科名(日本名) |
マメ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
日本胡枝子(ニホンコシシ, rìběn húzhīzĭ) |
科名(漢名) |
豆(トウ,dòu)科 |
漢語別名 |
美麗胡枝子(ビレイコシシ,meilihuzhizi) |
英名 |
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辨 |
Lespedeza thunbergii には、次のような種内分類群がある。
タイワンハギ subsp. formosa(美麗胡枝子)
臺灣・華北・陝甘・山東・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・アッサム産、日本に帰化
サツマハギ subsp. satsumensis(L.formosa var.satsumensis) 鹿児島産
ケハギ subsp. patens(L.patens, L.thunbergii var.obtusifolia;展枝胡枝子)
本州(東北~岐阜の日本海側)・江西産
ミヤギノハギ subsp. thunbergii
ビッチュウヤマハギ(チョウセンヤマハギ・ニシキハギ) f. angustifolia(L.bicolor
var.velutina, L.kiusiana, L.liukiuensis, L.formosa ssp.velutina)
ミヤギノハギの野生品。本州(富山・静岡以西)・四国・九州・朝鮮・漢土に分布
シロバナハギ(シラハギ) f. alba
ミヤギノハギ f. thunbergii 挿し木で増やされた園芸品種、殆ど結実しない
ソメワケハギ f. versicolor
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また、ミヤギノハギには、6月からさきだすサミダレハギ、年に2度花を開くエドハギなどの品種がある。 |
ハギ属 Lespedeza(胡枝子 húzhīzĭ 屬)の植物については、ハギ属を見よ。 |
訓 |
「和名ハ宮城野萩ノ意、此種原ト陸前ノ宮城野ヨリ出デシ故斯ク云フトノ説ト、美花ヲ開ク品故只美稱ヲ與ヘシニ過ギズトノ説アリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
説 |
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誌 |
宗久『都のつと』(ca.1350-1352)に、「宮城野の木のしたつゆもまことにかさ(笠)もとりあへぬほどなり。花の色々錦をしけるとみゆ。中にももとあらの里といふ所に色などもほかにはこと(異)なるはぎ(萩)のありしを一枝おりて。
宮城のの萩の名にたつもとあらの里はいつよりあれはしめけん
とおもひつゞけ侍し。この所はむかしは人すみけるを。今はさながらのら(野良)山になりて。草堂一宇より外はみえず。この花をも。いにしへはち(散)るをや人のおし(惜)みけむとあはれにおもひやられ侍りき。そもそももとあらの萩とは。春や(焼)きのこしたる去年のふる枝にさきたるをいふ也ときゝをき侍り。それをこ萩とも申なり。これは枝ざしなどもなべての萩よりもこはごはしく。あばらなるにや。もとあらの櫻などもよみて侍ればとおもひ給ひしに。いまきゝ侍れば。もしこのさと(里)の名によりてもやよみけむと。はじめておもひあはせられ侍り」と。 |
1955年宮城県の県花。 |
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