まめがき (豆柿) 

学名  Diospyros lotus 
日本名  マメガキ 
科名(日本名)  カキノキ科 
  日本語別名  シナノガキ(信濃柿)、ブドウガキ、コガキ、センナリガキ
漢名  君遷子(クンセンシ,jūnqiānzĭ)
科名(漢名)  柿(シ,shì)科
  漢語別名  黑棗(コクソウ,heizao)・軟棗(ナンソウ,ruanzao)・柔棗・紅藍棗、丁香柿、牛奶柿
英名  Date plum
2007/05/03 薬用植物園
雄株  2007/05/26 薬用植物園
2007/06/07 同上
雌株   2006/06/22 薬用植物園
2007/10/08 同上

2008/10/25 長野県須坂市

実の直径は、人差し指の頭くらい。
2009/10/29 神代植物公園
2006/11/18 神代植物公園
 よく似たものに、リュウキュウマメガキがある。
 カキノキ属 Diospyros(柿 shì 屬)については、カキノキ属を見よ。
 「此品信濃 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)26君遷子に、「シナノガキ サルガキ同名アリ スゞガキ ヒイナガキ若州 ビンボガキ筑前 シンナラガキ越中 シイナラガキ讃州」、また条中別の一種に「マメガキ仙台ト云、一名ブドウガキ アマガキ東国 メゝガキ佐州 ヤマガキ大和本草 ヤマシブ同上」と。ニ多キ故此和名アリ。一種其果實ノ圓キ者ヲまめがきト云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。  
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)26君遷子に、「シナノガキ サルガキ同名アリ スゞガキ ヒイナガキ若州 ビンボガキ筑前 シンナラガキ越中 シイナラガキ讃州」、また条中別の一種に「マメガキ仙台ト云、一名ブドウガキ アマガキ東国 メゝガキ佐州 ヤマガキ大和本草 ヤマシブ同上」と。
 遼寧・河北・山西・陝甘・河南・山東・江蘇・安徽・浙江・江西・兩湖・西南・チベット・西ヒマラヤ・西アジア・カフカス・小アジアに分布。地中海地方に帰化。
 日本には 古く中国から入り、信越・東北で栽培される。
 雌雄異株。
 未熟の果実から柿渋(かきしぶ。C.柿漆,シシツ,shiqi)をとり、傘・渋紙などの防水・防腐に用いた。
 実は、霜にあたって黒紫色に熟せば甘くなり、食える
(これをブドウガキという)
 中国では、果を薬用にする。『全國中草藥匯編』下 p.799
 アフガニスタンでは、干し柿にして食用にすると云々。
 若木は甘柿の台木にする。
 日本では、

   秋はきぬ 今やまがきの きりぎりす よなよななかむ 風のさむさに
     
(よみ人しらず、『古今和歌集』物名「やまがきの木」)
 

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