いぼたのき
学名 |
Ligustrum obtusifolium |
日本名 |
イボタノキ |
科名(日本名) |
モクセイ科 |
日本語別名 |
コゴメバナ、ゴネズ |
漢名 |
水蠟樹(スイロウジュ,shuĭlàshù) |
科名(漢名) |
木樨(ボクセイ,mùxī)科 |
漢語別名 |
鈍葉女貞(ドンヨウジョテイ,dunye nüzhen) |
英名 |
Wax privet, Ibota privet |
2024/03/21 薬用植物園 |
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2021/03/23 小平市玉川上水緑地 |
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2009/05/10 入間市宮寺 |
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2024/05/15 薬用植物園 |
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2024/05/17植物多様性センター |
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2024/06/08 武蔵村山市岸 |
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2009/08/13 入間市宮寺 |
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2020/10/21 小平市玉川上水緑地 |
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2023/11/09 薬用植物園 |
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2023/12/03 薬用植物園 |
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2008/01/10 神代植物公園 |
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辨 |
イボタノキ属 Ligustrum(女貞 nǚzhēn 屬)には、世界に約40-50種がある。
L. compactum(長葉女貞・野女貞) 湖北・四川・貴州・雲南・チベット・ヒマラヤ産
『雲南の植物Ⅱ』208・『中国本草図録』Ⅴ/2247
L. delavayanum(川滇蠟樹・紫葯女貞) 湖北・四川・貴州・雲南産 『雲南の植物Ⅰ』201
タケシマイボタ L. foliosum
サイゴクイボタ L. ibota(L.ciliatum;東亞女貞) 本州(兵庫以西)・九州・済州島・江蘇・浙江産
ネズミモチ(タマツバキ) L. japonicum(日本女貞)
L. leucanthum(L.molliculum;蠟子樹・水白蠟) 陝甘・華東・兩湖・四川産
L. linum(華女貞) 浙江・福建・江西・湖南・兩廣・貴州産
オキナワイボタ(コバノタマツバキ) L. liukiuense(L.amamianum) 琉球産
トウネズミモチ L. lucidum (女貞・女楨・楨木・蠟樹・將軍樹)
ムニンネズミモチ L. micranthum 小笠原産
ニイタカイボタ L. morrisonense(L.delavayanum subsp.morrisonense;玉山女貞)
臺灣産
L. obtusifolium
イボタノキ subsp. obtusifolium(水蠟樹・遼東水蠟樹) 『中国本草図録』Ⅸ/4293
カオリイボタ subsp. suave(遼東水蠟樹) 朝鮮・遼東半島産
L. ovalifolium
オオバイボタ var. ovalifolium(卵葉女貞)
ケオオバイボタ f. heterophyllum
オカイボタ var. hisauchii(L.hisauchii) 関東地方南部産
ハチジョウイボタ var. pacificum 伊豆諸島産
アリサンイボタ L. pricei(L.pedunculare;總梗女貞・阿里山女貞)
臺灣・兩湖・陝西・四川・貴州・雲南産
クロイゲイボタ L. quihoui (小葉女貞・小白蠟條・小白蠟・棟靑)
河南・陝西・山東・華東・湖北・四川・貴州・雲南・チベット産
『全国中草葯匯編』下/75
キレコミイボタ L. retusum(尖凹葉女貞) 海南島産
L. rugosulum(皺葉小蠟) 『雲南の植物Ⅲ』226
ヤナギイボタ(ハナイボタ) L. salicinum 本州(近畿以西)・四国・九州・済州島・朝鮮(南部)産
L. sempervirens(裂果女貞・常綠假丁香) 四川・雲南産 『雲南の植物Ⅰ』202
コミノネズミモチ L. sinense (小蠟・山紫甲樹・山指甲・水黄楊・蚊仔樹・蚊子花・冬靑)
臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
『中国本草図録』Ⅲ/1326 『全国中草葯匯編』下/86-87
トゲイボタ L. tamakii 琉球産 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
L. thibeticum(藏女貞) チベット産 『(修訂) 中葯志』III/176
L. tschonoskii
ミヤマイボタ var. tschonoskii(L.acuminatum,L.yesoense)
北海道・本州・四国・九州・千島・樺太産
エゾイボタ f. glabrescens(L.yezoense)
キヨズミイボタ var.kiyozumianum 関東南部産
オオミイボタ var. macrocarpum 栽培品
オクノハマイボタ var. yuhkianum(var.maritimum)
ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ) L. vulgare
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モクセイ科 Oleaceae(木樨 mùxī 科)については、モクセイ科を見よ。 |
訓 |
和名は、疣(いぼ)取りの転訛、或いは疣堕(いぼた、疣につければ疣が落ちるの意)か(『日本国語大辞典』第二版)。
アイヌ名はエポタニ。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・朝鮮・黒龍江・遼寧・山東・江蘇・舟山群島に分布。
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イボタロウカイガラムシ(イボタロウムシ;水蠟蟲) Ericeras pela が寄生し、雄の幼虫は集団で樹皮上に蠟塊(イボタ蝋、水蠟蠟・蟲白蠟)を生ずる。 |
誌 |
生垣などに植えられ、材は印や杖・楊枝などに用いる。
イボタ蝋は、薬用(俗には疣取りに効ありと信ぜられた)のほか、蠟燭の材(例えば会津蠟燭の原料)とし、戸の滑り・家具のつや出しなどに用いる。
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