ねずみもち (鼠黐) 

学名  Ligustrum japonicum
日本名  ネズミモチ
科名(日本名)  モクセイ科
  日本語別名  タマツバキ、テラツバキ
漢名  日本女貞(ニホンジョテイ,rìbĕn nǚzhēn)
科名(漢名)  木樨(ボクセイ,mùxī)科
  漢語別名  
英名  Japanese privet
2013/01/02 小平市玉川上水緑地 

2021/04/09 小平市玉川上水緑地  
 2020/05/23 同上
2024/06/17 武蔵村山市岸 

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2007/06/04 跡見学園女子大学新座キャンパス
2004/08/02 同上
2004/12/02 同上

 
 トウネズミモチに似ているが、葉の葉脈が半透明に透けない。
 Ligustrum japonicum には、次のような種内分類群がある。

  ネズミモチ
(タマツバキ) var. japonicum(日本女貞)
    キミノネズミモチ f. leucocarpum
    ケネズミモチ f. pubescens(L.micranthum var.pubescens, L.rotundifolium
         var.pubescens)
    ハイネズミモチ f. repens
    フクロモチ f. rotundifolium
  イワキ var. spathulatum(L.japonicum var.crassifolium, L.amamianum;臺灣女貞)
         
琉球・臺灣産
   
 イボタノキ属 Ligustrum(女貞 nǚzhēn 屬)については、イボタノキ属を見よ。
 漢名を女貞(ジョテイ,nǚzhēn)というものは、トウネズミモチ L. lucidum。
 和名について、「果實ハ長橢圓形ヲ成シ、紫黑色ニ熟シ、宛モ鼠ノ糞ノ如シ、故ニ俗ニ之ヲねずみのふんトモねずみのこまくらトモ云ヒ、畢竟鼠黐ノ和名モ之ニ基キ、其木もちのきニ類シ、其果實鼠糞ノ如ケレば云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。 
 『本草和名』女貞に、「和名美也都古岐、一名多都乃岐」と。
 『倭名類聚抄』女貞に「和名太豆乃木、楊氏漢語抄云、比女都波木」と、栧に「漢語抄云、祢須三毛知乃木」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』32 に、女貞は「ネズミモチノキ
和名鈔 ネズモチノキ古歌 ネズミモチ ネズミノモチ越前 ネズミノキ備前備中 ネズミギ豫州 ネゾギ阿州 ネズツチヤウ防州 ネズミチヤウ長州 テラツバキ播州 ヤブツバキ東国 タマツバキ石州 カハツバキ雲州 イヌツバキ泉州 タニワタシ肥前、同名アリ フユナリ讃州」と、「円長実ヲ結ブ、鼠矢(ネズミノクソ)ノ形ノ如シ、熟シテ色黒シ、故ニ俗ニネズミノフン京師ト云、雲州ニテハ ネズミノコマクラト云」と。
 本州・四国・九州・琉球・朝鮮南部に分布。東アジア各地でしばしば生垣・庭園樹などとして植栽。
清少納言『枕草子』第40段「花の木ならぬは」に、「ねずもちの木、人なみなみになるべきにもあらねど、は(葉)のいみじうこまかにちひさきがをかしきなり。」と。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「玉つばき 葉もちのごとくにて丸し。色よし」と。

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