ゆすらうめ

 学名  Prunus tomentosa (Microcerasus tomentosa, Cerasus tomentosa)
 和名  ユスラウメ
 科名(和)  バラ科
  別名(和)  ユスラ、コユスラ、ヤマユスラ
 漢名  毛櫻桃(モウオウトウ,máoyīngtáo)
 科名(漢)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  別名(漢)  山豆子(サントウシ,shandouzi)・山櫻桃、梅桃(バイトウ,meitao)・櫻桃・李桃、朱櫻・麥櫻・英櫻・玉桃、朱英・麥英、南京櫻桃(ナンキンオウトウ,nanjing yingtao)
 英名  Nanking cherry, Chinese bush cherry, Tomentose cherry

2023/03/16 薬用植物園 

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     2013/03/20 小石川植物園

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2023/03/24 北本市 

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2007/05/26 薬用植物園

 ニワウメとは別種。
 スモモ属 Prunus(李 lĭ 屬)については、スモモ属を見よ。
 一説に「和名ゆすらうめハ枝葉繁茂シ微風ダニモ動搖シ易スケレバ云フト謂ヘドモ正否保シ難シ。按ズルニ其繁枝繁葉間ニ隱見セル樹上ノ熟果ヲ樹ヲ搖サブリテ落シ採ルヨリノ名ニハ非ザル乎、サスレバうめノ語大ニ生氣アリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)桜桃に、「和名波々加乃美、一名加尓波佐久良乃美」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
26 桜桃に、「ユスラウメ ユスラゴ ユスラ ユリサン和州」と。
 日本でユスラウメの漢名に桜桃をあてるのは誤り。
 櫻桃(オウトウ,yīngtáo)の正品はシナミザクラ
 漢土(華北・東北・西北・西南)原産、古くから彼地で食用に栽培する。
 日本には江戸時代前期までには渡来したというが、詳細は不明。
 中国では、果実を食用・薬用とする。『中薬志Ⅱ』pp.251-258 
 『花壇地錦抄』(1695)巻二「梅のるひ」に、「桜桃(ゆすら) 花、白、小りん。小梅のごとく成赤キ実也。梅ともいわれず、桃にもあらず、桜にも異有リ」と。
 
「ゆすらは葉はてまり花(くわ)に似て小さし。花実共にあいらしく、百菓の先に熟し珍らしき物なり。是に紅紫の二色あり。三月熟する時塩漬にもし、蜜にて煎じ収め置きて久しく用ゆべし。いけがきに殊に宜し」(宮崎安貞『農業全書』1697)。

2006/03/24 跡見学園女子大学新座キャンパス

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