辨 |
ニワザクラ Prunus glandulosa(麥李)には、次の種内分類群がある。
ヒトエ(ノ)ニワザクラ f. glandulosa(var. salicifolia;麥李)
ニワザクラ 'Albi-plena'(var. albiplena;白花重瓣麥李)
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ニワウメ Prunus japonica(郁李)の八重ざき品もニワザクラ var. multiplex と呼ぶので注意。 |
スモモ属 Prunus(李 lĭ 屬)については、スモモ属を見よ。 |
訓 |
日本では、源順『倭名類聚抄』麦李に、「漢語抄云佐毛々」と。 |
漢名「麥李」・和古名「さもも」は、麦の秀でる時、他より早く熟することから。 |
説 |
ヒトエノニワザクラは、河南・甘粛・山東・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南原産。日本には室町時代以前に入ったという。
果実は食える。 |
ニワザクラは、各地で観賞用に栽培する。雄蘂が無く 結実しない |
誌 |
『花壇地錦抄』(1695)巻二「桜のるひ」に、「にはざくら 白紫の二種有。成程せんやう(千葉)、小りん」と。 |