しだれざくら (枝垂桜)

 学名  Cerasus itosakura f. itosakura, C. itosakura 'Pendula',
(C.spachiana var.spachiana f.spachiana, C.spachiana 'Pendula', Prunus pendula f.pendula, Prunus itosakura)
 和名  エドヒガン '枝垂桜'
 科名(和)  バラ科
  別名(和)  イトザクラ(糸桜)、クサジザクラ、シダレヒガン
 漢名  
 科名(漢)  
  別名(漢)  
 英名  Rose-bud cherry

  2024/04/10  福島県三春町滝  「滝桜」   (この日 満開になったばかりの姿)
 三好学(1862-1939)による調査を経て、1922年 国の天然記念物に指定。樹齢八百~千年。

2024/04/02 秩父市 清雲寺 
1423年植栽と伝えられる。1932埼玉県の天然記念物に指定。

2013/03/20 小石川植物園 
2023/03/16 同上   (十年後の姿。後ろの温室も建て替った)

2018/03/24 神代植物公園   
 
2023/03/15 同上 (上の写真とは別株)


2023/03/21 伊豆市 修善寺 

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2005/04/07 跡見学園女子大学新座キャンパス
    1965京都の佐野藤右衛門より導入。

2024/04/07 薬用植物園   「ベニシダレ」と標示

 エドヒガン Cerasus itosakura f.ascendens の、枝が下垂する型の栽培品種。遺伝子解析の結果、品種内に複数のDNAパターンを示す。
 かつては、この種の基準品種とされていた。
 エドヒガン Cerasus itosakura(C.spachiana) の種内分類群については、エドヒガンを見よ。   
 エドヒガンの野生タイプとは枝が枝垂れること以外は異ならないというから、花は白色から紅色まで変異があることになる。
 '枝垂桜'('糸桜')のうち、「花が紅色のものを「紅枝垂」と呼ぶこともある」(勝木俊雄『日本の桜』)。あるいは、エドヒガン'ベニシダレ'は花瓣の紅色が濃いことのほかはイトザクラと差はない(大原隆明『サクラ』)、という。筆者(嶋田)に見えるには、'紅枝垂'にはここからここまでを'紅枝垂'とするという明確な境界や区別は無く、一般的には'枝垂桜'のうちに含んで扱われているようだ。冒頭に写真を掲げた三春の滝桜も'ベニシダレ'とする記述もある。 
 サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。
 
 平安時代から記録がある。サクラの最も古い栽培品種という。
 今日では全国で寺社などに栽培。
 『花壇地錦抄』(1695)巻二「桜のるひ」に、「しだれ 少色有、ひとへ、小りん。木ハほそく柳のごとくしたるゝ也」「大しだれ 花形つねのしたれ也。木したるゝ事おふふうなり」「いとさくら」と。
 京都府の花。


跡見学園所大学新座キャンパスの '枝垂桜'

No.118
2004/03/15 2005/03/04
 2005/04/07
2004/04/24 2004/05/08
2008/11/19


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