浅間山(せんげんやま)公園
多摩丘陵の一部が、多摩川などの水流で周囲を削られ、残された孤立丘。前山・中山・堂山の三山からなり、堂山の標高は海抜80m、周囲の「人見が原」との標高差は30m。江戸時代には里山として営まれ、堂山の頂には浅間神社が祀られている。1970年に公園として開かれ、今日
約8.3haの自然保護区となっている。
コナラ・クヌギ・アカシデ・イヌシデなどを主とする雑木林におおわれているが、向陽地が多く、ことにムサシノキスゲの自生地として知られていて、毎年五月の連休時期に観光行事が組まれている。『群芳譜』の著者としては、この時期、他にもキンラン・ササバギンランの見事さに心をひかれた。
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