せいばんもろこし (西蛮もろこし)
学名 |
Sorghum halepense (S.halepense var. propinquum sensu Ohwi,
S. propinquum auct. non (Kunth) Hitchc.) |
日本名 |
セイバンモロコシ |
科名(日本名) |
イネ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
石茅(セキボウ,shímáo) |
科名(漢名) |
禾本(カホン,heben)科 |
漢語別名 |
擬高粱(ギコウリョウ, nĭgāoliáng)、阿拉伯高粱、高粱七、詹森草、瓊生草、大茅根 |
英名 |
Johnson grass |
ヒメモロコシ f. muticum 2006/08/04 清瀬市旭が丘 |
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2016/10/27 熊谷市俵瀬 (利根川河原) |
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辨 |
小穂に芒の無いものをヒメモロコシ f. muticum という。 |
モロコシ属 Sorghum(高粱 gāoliáng 屬)については、モロコシ属を見よ。 |
訓 |
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説 |
モロコシ属 Sorghum には「大量の野生種がある。そのなかでも四倍体である S. halepense は、アフリカ原産が確実であるにもかかわらず、インドにひじょうに古くから広く存在しており、その澱粉はときに食用にされ、ラジャスタンではそれから一種のパンがつくられた。しかし近代になってから「ジョンソングラス」の名で飼料植物としてふたたびインドに導入され、この二つは現在はすっかり混合してインドに広く分布し、旧状を知ることは困難になってしまった。S.
halepense にはひじょうに変異が多く、茎の太さ・葉の形態・密穂などの点で栽培種〔嶋田注:モロコシ〕にひじょうに近いものも見られる」(中尾佐助「農業起源論」)。
今日では世界中の暖地に帰化している。東アジアでは本州・四国・九州・臺灣・兩廣・四川などに分布。日本では牧草として栽培されていたものが逸出し、20世紀中頃に野生化した。 |
誌 |
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