せいばんもろこし (西蛮もろこし) 

学名  Sorghum halepense (S.halepense var. propinquum sensu Ohwi,
S. propinquum auct. non (Kunth) Hitchc.)
日本名  セイバンモロコシ
科名(日本名)  イネ科
  日本語別名  
漢名  石茅(セキボウ,shímáo)
科名(漢名)  禾本(カホン,heben)科
  漢語別名  擬高粱(ギコウリョウ, nĭgāoliáng)、阿拉伯高粱、高粱七、詹森草、瓊生草、大茅根
英名  Johnson grass
2008/08/08 清瀬市下清戸

 ヒメモロコシ f. muticum   2006/08/04 清瀬市旭が丘

2016/10/27 熊谷市俵瀬 (利根川河原) 

 小穂に芒の無いものをヒメモロコシ f. muticum という。  
 モロコシ属 Sorghum(高粱 gāoliáng 屬)については、モロコシ属を見よ。
 
 モロコシ属 Sorghum には「大量の野生種がある。そのなかでも四倍体である S. halepense は、アフリカ原産が確実であるにもかかわらず、インドにひじょうに古くから広く存在しており、その澱粉はときに食用にされ、ラジャスタンではそれから一種のパンがつくられた。しかし近代になってから「ジョンソングラス」の名で飼料植物としてふたたびインドに導入され、この二つは現在はすっかり混合してインドに広く分布し、旧状を知ることは困難になってしまった。S. halepense にはひじょうに変異が多く、茎の太さ・葉の形態・密穂などの点で栽培種〔嶋田注:モロコシ〕にひじょうに近いものも見られる」(中尾佐助「農業起源論」)。
 今日では世界中の暖地に帰化している。東アジアでは本州・四国・九州・臺灣・兩廣・四川などに分布。日本では牧草として栽培されていたものが逸出し、20世紀中頃に野生化した。
 

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