ひめういきょう (姫茴香)
学名 |
Carum carvi |
日本名 |
ヒメウイキョウ |
科名(日本名) |
セリ科 |
日本語別名 |
キャラウェイ |
漢名 |
葛縷子(カツロウシ,gélǚzĭ) |
科名(漢名) |
繖形(傘形,サンケイ,sănxíng)科 |
漢語別名 |
●{艸冠に貢}蒿(コウコウ,gònghāo)、藏茴香(ゾウカイコウ,zànghuíxiāng)、馬纓子、小防風、靑海防風、知蘭芹、卡拉韋(カロウイ,kălāwéi) |
英名 |
Caraway |
2007/07/21 同上 |
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辨 |
ヒメウイキョウ属 Carum(葛縷子 gélǚzĭ 屬)には、ユーラシアに約20-30種がある。
ノハラニンジン C. buriaticum(田葛縷子・田●{艸冠に貢}蒿・馬英子)『中薬志Ⅰ』p.192
遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・四川・チベット・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
イトバノハラニンジン f. angustissimum(C.angustissimum)
ヒメウイキョウ C. carvi(葛縷子・●{艸冠に貢}蒿・藏茴香;E.Caraway) 『中国本草図録』Ⅱ/0743
f. gracile(細葛縷子) 『中国本草図録』Ⅷ/3707
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セリ科 Apiaceae(Umbelliferae;繖形(傘形) sănxíng 科)については、セリ科を見よ。 |
訓 |
同じセリ科のイノンド Anethum graveolens も、ヒメウイキョウの名で呼ぶ。 |
漢名の●{艸冠に貢}蒿(コウコウ,gònghāo)について。
●{艸冠に貢}(コウ,gòng)の字体は、『中薬志Ⅰ』pp.192-193・『中国本草図録』Ⅱ/743に従う。
『中国高等植物図鑑』『全国中草薬匯編 上』『中薬大辞典』は、この字を◆{艸冠に页 }と記す。页は頁の簡体字であるが、手元の字典類に◆{艸冠に页 }或は■{艸冠に頁}の字を検し得ない。(なお、『全国中草薬匯編 下』p.796に黄に作るのは、誤植であろう。)
●{艸冠に貢}の字義について、『漢語大字典』は『集韻』を引いて「●、艸木子聚生」と。 |
英名 caraway は、アラビア語から。 |
説 |
遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・四川・チベット・極東ロシアからイベリアまで、広くユーラシアの温帯に分布。 |
誌 |
根は蔬菜として食用にし、葉はハーブとし、乾燥した果実はキャラウェイシーズ caraway seed(葛縷子籽)と呼んで、香辛料・薬用にする。
キャラウェイは、菓子・ピクルス(特にザワークラウト)・チーズなどの香味料として、リキュール・キュンメル酒の香料として、用いる。
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紀元前から香辛料・薬品として用いられていた。 |
中国では、全草・根を藏茴香と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 下』p.795, 『全國中草藥匯編 上』p.352
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