ぎょりゅう (御柳) 

学名  Tamarix chinensis
日本名  ギョリュウ
科名(日本名)  ギョリュウ科
  日本語別名  サツキギョリュウ、タマリクス
漢名  檉柳(テイリュウ,chengliu)
科名(漢名)  檉柳科
  漢語別名  三春柳(サンシュンリュウ,sanchunliu)、紅柳(コウリュウ,hongliu)・紅筋柳・紅筋條、西湖柳(セイコリュウ,xihuliu)、山川柳(サンセンリュウ,shanchuanliu)、觀音柳、人柳、三眠柳
英名  Chinese tamarisk
2007/04/10 小石川植物園
2007/05/08 同上
 ギョリュウ科 Tamaricaceae(檉柳科)には、4属がある。
   Hokolachna(紅沙屬) 中央アジアに2種
   Myricaria(水柏枝屬)
ユーラシアに10種
     M. alopecuroides(河柏・水檉柳)
     M. elegans(秀麗水柏枝)
     M. germanica(水柏枝)
 時に観賞用に栽培
     M. laxa(球花水柏枝)
     M. paniculata
『雲南の植物』140
     M. platyphylla(心葉水柏枝)
     M. prostrata(匍匐水柏枝)
     M. rosea(臥生水柏枝)
『週刊朝日百科 植物の世界』6-307
     M. squamosa(三春柳・山柳)
   Reaumuria(枇杷柴屬)
地中海地方東部乃至中央アジアに約20種
     R. kaschgarica(五柱枇杷柴)
     コゴメギョリュウ R. soongorica(枇杷柴・紅沙・紅蝨・海葫蘆根)
     R. trigyna(黄花枇杷柴)
   ギョリュウ属 Tamarix(檉柳屬) 
 ギョリュウ属 Tamarix(檉柳屬)は、互によく似ており分類がやや困難であるという。地中海地方・アジアの乾燥地帯に分布し、含まれる種の数は約54種ともいい、約75-90種ともいう。
   T. aphylla
イラン乃至アフリカ東北部に分布、観賞用に栽培
   T. arcenthoides(密花檉柳)
   ギョリュウ T. chinensis(檉柳・西湖柳・山川柳)
 『中国本草図録』Ⅰ/0213
   T. elongata(長穗檉柳)
   T. gallica
西ヨーロッパ乃至ヒマラヤに分布
   T. hispida(毛紅柳)
   T. hohenackeri(多花檉柳)
   T. juniperina(檜檉柳・紅荊條・華北檉柳)
 『中国本草図録』Ⅵ/2724
   T. laxa(短穗檉柳)
   T. leptostachys(細穗紅柳)
   マナギョリュウ T. mannifera
アラビア・イラン・アフガニスタンに分布
   T. ramosissima(紅柳・多枝檉柳)
『週刊朝日百科 植物の世界』6-306 
 ギョリュウの学名について、日本では説が定まらない。T.chinensis とする説、T.juniperina とする説があり、牧野富太郎は両種を同一とするが、外国では両種は別種としてあつかわれている。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)檉に「和名無呂」と。ただし「むろ」はネズ(ネズミサシ)であり、当らない。
 中国(北部)・モンゴルの乾燥地域原産、水湿地を好む。中国では、全国各地で栽培。
 日本には、享保
(1716-1736)あるいは寛保(1741-1744)年間に、はしかの薬として(一説に観賞用に)もたらされた。
 針葉樹に似ているが、広葉樹。
 中国・ヨーロッパでは、古くから薬用に供する。
 中国では、T.chinensis(檉柳)・T.juniperina(檜檉柳)・T.ramosissima(多枝檉柳)の若い枝葉を檉柳(山川柳)と呼び、花を檉柳花と呼び、樹脂を檉乳と呼び、それぞれ薬用にする。
『中薬志Ⅲ』pp.464-467 
 『旧約聖書』出エジプト記に出るマナ(マンナ)は、マナギョリュウ T.mannifera に寄生するマナムシ(Trabutina mannifera, Nahacoccus serpentinus など)の分泌液から作る 糖蜜状の食物(ベドウィンマナ)のことだと言う。
Tamarix tenuissima  2007/04/06 薬用植物園 
「ギョリュウ Tamarix tenuissima 檉柳」として植えられているもの。

同上  2007/05/03 薬用植物園
2007/05/10 同上

同上  2005/08/19 薬用植物園

2006/12/14 同上

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