すいば (酸葉)
学名 |
Rumex acetosa (Acetosa pratnsis) |
日本名 |
スイバ |
科名(日本名) |
タデ科 |
日本語別名 |
スカンポ、スシ、スイカノポンポン、キビスイコ、スッカシ、スイコンベイ、スイカショ、スッパショー、スカナ、スイスイ、スイスイグサ、アカギシギシ、スイコ、ダヤス |
漢名 |
酸模(サンボ,suānmó) |
科名(漢名) |
蓼(リョウ,liăo)科 |
漢語別名 |
莫(バク,mò)、荲(リ,lī)、須(シュ,xū)、蕵蕪(ソンブ,sūnwú)、遏藍菜 |
英名 |
Common sorrel, Garden sorrel, Green-sauce dock, Sharp dock |
2007/04/19 薬用植物園 |
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2007/05/03 薬用植物園 |
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雄花 |
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雌花 |
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雌花 2008/05/04 薬用植物園 |
2006/05/06 薬用植物園 |
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2005/05/23 田島が原 |
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2005/05/07 薬用植物園 |
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辨 |
ギシギシ属 Rumex(酸模 suānmó 屬)については、ギシギシ属を見よ。 |
訓 |
和名は、葉を食うと酸っぱいことから。英名の sorell も、フランス語の surelle(「酸っぱい」意を含む)から。 |
源順『倭名類聚抄』(ca.934)蕵蕪に、「和名須之」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』15(1806)酸模に、「スイバ スイジ豫州 スイジグサ スガナ仙台 スカナ同上 スカシ越後三条 スイコ同上高田 スガンボウ泉州 スカンボ江戸 スゴボウ勢州 スイゴンボ スイスイゴンボ スガンボ倶ニ同上 スイバス大坂 スイバラ丹後 スツボグサ讃州 スシンザイ雲州 シンザイ備後 スイクバ能州 アカジ摂州 アカギシギシ筑前 スシ多識編 スイトウグサ同上 スイゴキ木曾 スイコキ上野 スツカホウ常州 スイベラ イヌダイワウ豫州」と。 |
説 |
広く北半球の温帯に分布。
ギシギシと異なり、茎葉にシュウ酸を含んで酸っぱく、雌雄は異株。 |
誌 |
若芽を茹で、灰汁に晒して酸味を取り、食用にする。欧米ではサラダなどに入れて食う。
ヨーロッパでは、ミョウバン媒染で毛織物の黄色染料、また根茎を淡紅色の染料とする。
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中国では、根(酸模根)・全草を薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/900-901 |
葬(はふ)り道すかんぽの華ほほけつつ葬り道べに散りにけらずや
(斎藤茂吉「死にたまふ母」(1913)より。『赤光』所収)
土手のすかんぽ、
ジャワ更紗。
昼は蛍が
ねんねする。・・・
(北原白秋「酸模(すかんぽ)の咲く頃」1925)
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酸模(すかんぽ)の花のほほけし一群(ひとむら)も異国(ことくに)ゆゑにあはれとおもふ
(1922,オーストリアのメートリンクにて。斎藤茂吉『遠遊』)
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