のきしのぶ (軒忍) 

学名  Lepisorus thunbergianus
日本名  ノキシノブ
科名(日本名)  ウラボシ科
  日本語別名  ヤツメラン(八目蘭)
漢名  瓦葦・瓦韋(ガイ,wawei)
科名(漢名)  水龍骨(スイリョウコツ,shuilonggu)科または碗蕨(ワンケツ,wanjue)科
  漢語別名  
英名  
2006/12/07 神代植物公園
 ノキシノブ属 Lepisorus(瓦葦屬)には、50余種がある。
   ホテイシダ L. annuifrons
   ホソバクリハラン L. boninensis
   トヨグチウラボシ L. clathratus(網眼瓦葦)
   L. eilophyllus(高山瓦葦)
   L. macrosphaerus(小瓦葦・黄瓦葦)
   L. obscure-venulosus(粤瓦葦・劔丹)
   ウロコノキシノブ L. oligolepidus(多鱗瓦葦・鱗瓦葦)
   ヒメノキシノブ L. onoei
   ノキシノブ L. thunbergianus(瓦葦)
   ツクシノキシノブ
(オナガウラボシ) L. tosaensis(擬瓦葦)
   コウラボシ L. uchiyamae
   L. ussuriensis
     ウスリーノキシノブ var. ussuriensis(烏蘇里瓦葦・金星草)
     ミヤマノキシノブ var. distans
   L. waltonii(戟葉瓦葦) 
 ウラボシ科 Polypodiaceae(水龍骨科)については、ウラボシ科を見よ。
 シダ植物については、しだを見よ。
 和名は、シノブ(忍ぶ)というのは 樹上・岩上など土のないところに生えることから、ノキというのは 藁葺屋根の軒によく見られたことから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)垣衣に、「和名之乃布久佐、一命古介」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』16(1806)石韋の条に、「ノキシノブ・・・マツフウラン
讃州 カラスノワスレグサ加州 ワスレグサ同上 ヒトツバ越前 ヤツメグサ」と。
 漢名の韋は、なめし皮。
 日本・朝鮮(南部)・中国(華東・華南・西南)・臺灣・インドシナ・ヒマラヤに分布。
 中国では、本種のほか、同属の多くの植物の全草を瓦葦と呼び、薬用にする。
 日本の古典文学に現れる「しのぶ草」「わすれ草」「ことなし草」については、シノブの誌を見よ。

 『万葉集』に、
   我が屋戸の甍
(のきの,いらかの,もえる)しだ草生ひたれど恋忘れ草見れど生ひなく
      
(11/2475,読人知らず)
と詠われる「しだ草」は、具体的にはノキシノブであろう、という。
 王朝時代以来の文学に現れる「しのぶぐさ」は、一説にノキシノブであるとする。

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