めはじき (目弾) 

学名  Leonurus japonicus
日本名  メハジキ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  ヤクモソウ(益母草)
漢名  益母草(エキボソウ,yimucao)
科名(漢名)  唇形(シンケイ,chunxing)科
  漢語別名  四美草(simeicao)、風葫蘆草(フウコロソウ,fenghulucao)、夏枯草(カコソウ,xiakucao)、蓷(タイ,tui)、(タイ,tui)、茺蔚(シュウイ,chongwei)
英名  
2007/04/06 薬用植物園
薬用植物園  2005/08/02
2005/08/19  野川公園自然観察園

2007/10/08 薬用植物園


 メハジキ属 Leonurus(益母草屬)には、東アジアに次のようなものがある。

   モミジバキセワタ L. cardiaca ヨーロッパ原産、日本の一部に帰化
   L. glaecescens (粉綠益母草・灰色益母草・新疆益母草)
   メハジキ L. japonicus(L.artemisia, L.heterophyllus;益母草・益母蒿・坤草)
        『中薬志』Ⅱpp.356-360・Ⅲpp.158-160・『中国本草図録』Ⅲ/1351・『中国雑草原色図鑑』187
      シロバナメハジキ var. albiflorus(白花益母草) 『中国本草図録』Ⅶ/3318
   キセワタ L. macranthus (var.villisissimus;大花益母草・大花鏨菜)
         『中国本草図録』Ⅲ/1351・
『中国本草図録』Ⅳ/1827
   L. mongolicus(蒙古益母草)
   L. pseudo-macranthus (鏨菜・山玉菜・白花益母草)
 『中国本草図録』Ⅱ/0796
   ホソバメハジキ L. sibiricus L.(L.manshuricus; 細葉益母草・大花益母草・益母蒿・
        四美草・風葫蘆草)『中薬志』Ⅱpp.356-360・Ⅲpp.158-160、『中国雑草原色図鑑』186
   L. tataricus(興安益母草・三裂益母草)
 『中国本草図録』Ⅴ/2288
   L. turkestanicus(突厥益母草・新疆益母草・土耳其益母草) 
 シソ科 LABIATAE(LAMIACEAE;唇形科)については、シソ科を見よ。
 和名は、子どもが枝を折ってまぶたに挟み、目を大きく見開き、笑いあって遊んだことから、という。
 漢名 益母草は、これを産前産後の薬として用いたことから。
 李時珍『本草綱目』
(ca.1596)の釈名に、「此の草及び子(み)は、皆な茺盛・密蔚、故に茺蔚と名づく。其の功は婦人に宜しく、目を明らかにし精を益すに及ぶ。故に益母の称有り」と。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)茺蔚子に、「和名女波之岐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)茺蔚に、「和名女波之木」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「茺蔚 メハジキ ニガヨモギ 益母草(ヤクモサウ)通名」と。
 同属の草は、英語でも mother wort(母親の草)と呼ぶ。これらを婦人薬として用いたことから。
 『日本の野生植物』によれば、メハジキは 日本・朝鮮・中国・臺灣・東南アジアに分布。北アメリカには帰化している。
 『中国高等植物図鑑』によれば、益母草は 広くアジア・アフリカ・アメリカに分布する。
 中国では、L. heterophyllus 及びホソバメハジキの全草を益母草と呼び、成熟した果実を茺蔚子(ジュウイシ,chongweizi)と呼び、薬用にする。『中薬志』Ⅱpp.356-360・Ⅲpp.158-160 
 『爾雅』釋草に、「萑(スイ,zhui)、蓷(タイ,tui)」と、郭璞注に「今茺蔚也。葉似荏、方莖白華、華生節間。又名益母、『廣雅』云」と。
 唐の則天武后(在位690-705)は、益母草を練って面に澤(つや)をだした、という。
 『万葉集』巻7/1338に、

   吾が屋前
(にわ,やど)に生ふる土針(つちはり)心ゆも想はぬ人の衣(きぬ)にす(摺)らゆな

とある土針は、古くはツクバネソウと考えられてきたが、牧野は正体不明といい、松田はメハジキであるという。

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