こまつなぎ (駒繋) 

学名  Indigofera bungeana (P.pseudotinctoria)
日本名  コマツナギ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  コマトドメ、ウマツナギ
漢名  河北木藍(カホクボクラン, héběi mùlán)
科名(漢名)  豆(トウ,dòu)科
  漢語別名  馬棘(バキョク,măjí)、一味藥、野綠豆、狼牙草(ロウガソウ,lángyácăo)、野藍枝子、陝甘木藍、長穗木藍、鐵掃帚、野槐樹
英名  
2023/07/20 長野県蓼科山 
2008/08/22 三浦市城ヶ島

   2011/08/28 富山県中央植物園
Click & enlarge.     Click & enlarge.   

2006/09/07 埼玉県 長瀞岩畳

2012/09/14 小石川植物園

Click & enlarge.    
2009/11/06 京都府立植物園
 コマツナギ属 Indigofera(木藍 mùlán 屬)には、主に熱帯・亜熱帯に約700種がある。

   I. amblyantha(多花木藍・多花槐藍・土豆根) 
         
『全國中草藥匯編 上』p.107,『中国本草図録』Ⅴ/2160
   I. arrecta
   インドコマツナギ
(ギンアイ) I. articulata 染料用に栽培
   I. atropurpurea(深紫木藍)
   コマツナギ I. bungeana(I.pseudotinctoria;河北木藍・長穗木藍・馬棘・
         鐵掃帚・野藍枝子・野槐樹)
『中国本草図録』Ⅲ/1212・Ⅵ/2582
   I. carlesii(蘇木藍・蘇槐藍)
『全國中草藥匯編 上』pp.107,439-440
   I. caudata(尾葉木藍)
   I. esquirolii(黔滇木藍)
   I. fortunei(華東木藍・和瓊木藍)
『中国本草図録』Ⅲ/1211
         『全國中草藥匯編』上/107,下/266-267
   I. hancockii(蒼山木藍・草山木藍)
   アフリカコマツナギ I. hendecaphylla(十一葉木藍・鐵箭岩陀)
『中国本草図録』Ⅴ/2161
         
東南アジア・アフリカ・マダガスカル産、日本では琉球に帰化
   タヌキコマツナギ I. hirsuta(硬毛木藍・剛毛木藍・毛馬棘)
         
旧世界の熱帯・亜熱帯産、日本では琉球に帰化
   ニワフジ I. incarnata(I.decora, I.ichangensis;庭藤・銅鑼傘・宜昌木藍)
   チョウセンニワフジ I. kirilowii(花木藍・朝鮮庭藤)
         
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
         
『全國中草藥匯編』上/107,下/288 『中国本草図録』Ⅰ/0131
   ヒメコマツナギ I. linifolia(單葉木藍・線葉馬棘)
   I. litoralis(濱木藍)
   I. mengtzeana(蒙自木藍)
   I. parkesii(浙江木藍・廣東木藍)
   I. pendula(垂序木藍)
『雲南の植物Ⅰ』150・『雲南の植物』130
   I. scabrida(腺毛木藍・腺毛槐藍)
   I. stachyodes(茸毛木藍)
   ナンバンコマツナギ I. suffruticosa(野靑樹・靑黛・西印度木藍・大靑)
   I. szechuanensis(I.potaninii;四川木藍・甘肅木藍・陝甘木藍)
         
『全國中草藥匯編 上』p.107
   タイワンコマツナギ
(キアイ・マメアイ・インドアイ・ナンバンアイ) I. tinctoria
        (木藍・小靑・野槐樹・槐藍・野靑靛・大靑葉)
   ミツバノコマツナギ I. trifoliata(I.liukiuensis;三葉木藍)
『中国本草図録』Ⅹ/4663
   リュウキュウコマツナギ
(コウトウコマツナギ) I. zollingeriana(I.teysmanii;
        尖葉木藍・蘭嶼木藍・密花木藍) 
    
 マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。
 「和名ハ駒繋ぎニシテ其莖強靭以テ馬を之レニ繋ギ得ベキ意ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。 
 『本草和名』牙子に、「和名宇末都奈岐」と。
 『倭名類聚抄狼牙に、「和名古末豆奈木」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』狼牙に、「和名鈔ニコマツナギト訓ズ」と。
 属名 indigofera は「indigo(藍色)を持つ、生じる」。タイワンコマツナギを見よ。
 コマツナギ属のいくつかの種(タイワンコマツナギなど)は、濃紺の染料インジゴ indigo(靛藍,テンラン,dianlan)を採る。しかしコマツナギはインジゴを含まない。
 本州・四国・九州・済州島・遼寧・内蒙古・河北・山西・陝西・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南に分布。
 中国では、根或は全株を馬棘(バキョク,măjí)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.84

2005/09/19  東京都西多摩郡桧原村  (茎は一部褐色を帯び、花の色は赤味が濃い)

2010/08/23 富山石川県境 倶利伽羅峠 
     (茎は直立し、褐色で毛深い。花序は長い。)
  Click & enlarge.   

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index