きからすうり (黄烏瓜)
学名 |
Trichosanthes kirilowii var. japonica |
日本名 |
キカラスウリ |
科名(日本名) |
ウリ科 |
日本語別名 |
ウカイ、ウシノシイ |
漢名 |
栝樓(カツロウ,guālóu) |
科名(漢名) |
葫蘆(コロ,húlu)科 |
漢語別名 |
瓜樓・瓜蔞(カロウ,guālóu)、藥瓜 |
英名 |
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雄花 2004/06/28 小平市学園東町 |
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2004/07/04 薬用植物園 |
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2023/02/18 薬用植物園 |
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辨 |
基本変種はチョウセンカラスウリ var. kirilowii(栝樓・瓜樓・瓜蔞・藥瓜)。 |
カラスウリ属 Trichosanthes(栝樓 guālóu 屬)については、カラスウリ属を見よ。 |
訓 |
『本草和名』栝樓に、「和名加良須宇利」と。
『延喜式』栝樓に、「カラスウリ」と。
『倭名類聚抄』栝樓に、「和名加良須宇里」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』活楼閣に、「キカラスウリ王瓜ニ混スル故ニ黄ノ字ヲ冠ス クソウリ越前 ミヅカラスウリ同上 カルリ伯州 ゴウリ肥前筑前 ゴリ薩州 ウシゴウリ筑後 カラスコンビ豫州 ウシコベ豊後 ヤマウリカヅラ泉州 イガウリ城州貴船 ムベウリ同上 コビノコ土州。根名 烏塊和方書。実ノ名」と。 |
説 |
チョウセンカラスウリは、対馬・朝鮮・遼寧・華北・華東・兩湖・陝甘・西南・インドシナに分布。
キカラスウリは、北海道(南部)・本州・四国・九州・奄美・朝鮮(南部)に分布。 |
誌 |
チョウセンカラスウリの、地下の太った長い根は 栝樓根(カツロウコン,guālóugēn,かろこん)・瓜呂根(カリョコン,guālǚgēn)、豊富に澱粉を含む乾燥した根(或は根から採る澱粉)は天花粉(テンカフン, tiānhuāfěn)、果実は栝樓・全栝樓・栝樓實(カツロウジツ,guālóushí,かろじつ)・瓜蔞、果皮は栝樓皮(カツロウヒ,guālóupí,かろひ)、種子は栝樓仁(カツロウジン,guālóurén,かろにん)・瓜蔞子と呼び、いずれも薬用にする。『全國中草藥匯編』上pp.306-308 『中薬志』Ipp.92-93・Ⅱpp.344-352
日本では、生薬カロコンは チョウセンカラスウリ、キカラスウリ又はオオカラスウリのコルク層をできるだけ除いた根である(第十八改正日本薬局方)。 |
中国では、『爾雅』釋草に「果臝(カラ,guŏluó)之實、栝樓」と、郭璞注に「今齊人呼之爲天瓜(テンカ,tiānguā)」と。 |
「Trichosanthes kirilowii Maxim.」トウカラスウリ」と表示
2008/08/18 明治薬科大学薬草園 |
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