いのもとそう (井許草)

学名  Pteris multifida
日本名  イノモトソウ
科名(日本名)  イノモトソウ科
  日本語別名  
漢名  鳳尾蕨(ホウビケツ,fengweijue)
科名(漢名)  鳳尾蕨科
  漢語別名  鳳尾草(ホウビソウ,fengweicao)、井口邊草(セイコウヘンソウ,jingkoubiancao)、井欄邊草(セイランヘンソウ,jinglanbiancao)、鷄脚草、金鷄尾、五指草
英名  Spider brake
2006/11/04 小平市

2005/06/04 薬用植物園


 イノモトソウ科 Pteridaceae(鳳尾蕨科)の範囲については、諸説がある。
 広義のイノモトソウ科には、約60属1500種を含む。これを、今は次のいくつかの科に分けることが多い。
   狭義のイノモトソウ科 Pteridaceae(鳳尾蕨科)
   タカワラビ科 Dicksoniaceae
   コバノイシカグマ科 Dennstaedtiaceae
   ホングウシダ科 Lindsaeaceae
   ホウライシダ科 Parkeriaceae(鐡綫蕨科)

 時に Pteridaceae をワラビ科とするのは、かつてはワラビ属
(今はコバノイシカグマ科に置く)を含んでいたため。 
 狭義のイノモトソウ科 Pteridaceae(鳳尾蕨科)には、約5-7属250種以上がある。
   ミミモチシダ属 Acrostichum 約4種
     ミミモチシダ A. aureum
   イノモトソウ属 Pteris(鳳尾蕨屬) 
 イノモトソウ属 Pteris(鳳尾蕨屬)には、世界の熱帯・亜熱帯を中心に約250-300種がある。
   P. actiniopteroides(猪鬣鳳尾蕨)
   P. biaurita(狹眼鳳尾蕨)
   オガサワラハチジョウシダ P. boninensis
   カワリバアマクサシダ P. cadieri(二形鳳尾蕨・條紋鳳尾蕨)
   オオバノイノモトソウ P. cretica(P.nervosa;大葉鳳尾蕨・大葉井口邊草)
   P. crispato-serrulata(廣西鳳尾蕨)
   P. dactylina(掌羽鳳尾蕨・指葉鳳尾蕨)
   クマガワイノモトソウ P. deltodon(岩鳳尾蕨)
   アマクサシダ P. dispar(天草鳳尾蕨・刺齒鳳尾蕨・刺齒半邊旗)
   P. dissitifolia(疏羽半邊旗)
   ホコシダ P. ensiformis(箭葉鳳尾蕨・劔葉鳳尾蕨・井邊茜)
   オオバノハチジョウシダ P. excelsa(溪邊鳳尾蕨・溪鳳尾蕨)
   ハチジョウシダ
(シマハチジョウシダ) P. fauriei(金釵鳳尾蕨・傅氏鳳尾蕨)
   タイワンアマクサシダ P. formosana(臺灣鳳尾蕨・美麗鳳尾蕨)
   アシガタシダ P. grevilleana(翅柄鳳尾蕨・林下鳳尾蕨)
   P. henryi(狹葉鳳尾蕨・片鷄尾草)
   P. inaequalis(變異鳳尾蕨・中華鳳尾蕨)
   P. insignis(全緣鳳尾蕨)
   カワバタハチジョウシダ P. kawabatae
   キドイノモトソウ P. kidoi(城戸氏鳳尾蕨)
   ニシノコハチジョウシダ
(コハチジョウシダ) P. kiuschiuensis(平羽鳳尾蕨・鹿兒島鳳尾蕨)
   P. laeta(P.cretica var.laeta;粗糙鳳尾蕨・殻鳳尾蕨・井口邊草)
   アイコハチジョウシダ P. laurisilvicola
   P. longipinna(長葉鳳尾蕨)
   イノモトソウ P. multifida(鳳尾蕨・井口邊草・井欄邊草)
   ヒノタニシダ P. nakasimae
   ヤワラハチジョウシダ P. natiensis
   マツザカシダ P. nipponica(P.cretica var.albolineata;日本鳳尾蕨)
   ハチジョウシダモドキ
(コハチジョウシダ) P. oshimensis(斜羽鳳尾蕨・奄美鳳尾蕨)
   P. plumbea(栗柄鳳尾蕨)
   リュウキュウイノモトソウ P. ryukyuensis
   オオアマクサシダ P. semipinnata(半邊旗・半邊羽裂鳳尾蕨・甘草鳳尾蕨)
   トゲハチジョウシダ P. setuloso-costulata(有刺鳳尾蕨・刺脈鳳尾蕨)
   ヒカゲアマクサシダ P. tokioi(鈴木氏鳳尾蕨)
   モエジマシダ P. vittata(P.longifolia;鱗蓋鳳尾蕨・蜈蚣草・蜈蚣蕨)
   ナチシダ P. wallichiana(P.tripartita var. magna;西南鳳尾蕨・瓦氏鳳尾蕨)
   ヒメイノモトソウ P. yamatensis 
 シダ植物については、しだを見よ。
 和名イノモトソウ・漢名井口辺草は、ともに井戸の辺に生ずる草の意。
 漢名井口邊草の名は、古くは陳蔵器『本草拾遺』(739)に見える。今日ではイノモトソウ Pteris multifida(鳳尾草)の別名(『全国中草薬匯編』)、或は P.laeta(殻鳳尾蕨)などの薬名(『中薬大辞典』)
 鷄脚草は、民国時代の和名の輸入。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』17(1806)雑草に、「井口邊草 トリノアシ 鶏脚草 鶏足草 ヰノモトグサ トリノアシガタ泉州 コゞミ奥州」と。但し、井口邊草は正体不明だが、イノモトソウではないという(牧野)
 属名(引いては科名)は、「鳥の羽 pteron」から。
 日本(関東以西)・中国(河北・山東・江蘇・浙江)に分布。
 中国では、全草を薬用にする。


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