ががいも  

学名  Metaplexis japonica
日本名  ガガイモ
科名(日本名)  ガガイモ科
  日本語別名  ゴガミ、カガミグサ、ジガイモ、チチクサ(乳草)、クサパンヤ、
漢名  蘿藦(ラバ,luoma)
科名(漢名)  蘿藦科
  漢語別名  天將殻(テンショウカク,tianjiangke)、飛來鶴(ヒライカク,feilaihe)、賴瓜瓢(ライカヒョウ,laiguapiao)、芄蘭(ガンラン,wanlan)
英名  
2004/08/21  びん沼公園 (富士見市東大久保)
2007/08/13 薬用植物園
2007/08/07 田島が原

 ガガイモ科 ASCLEPIADACEAE(蘿藦科)には、世界の熱帯を中心に約250属2000種がある。
   Absolmsia(滑藤屬)
   Adelostemma(乳突果屬)
   トウワタ属 Asclepias(馬利筋屬)
   Belostemma(箭葯藤屬)
   Biondia(秦嶺藤屬)
   Brachystelma(潤肺草屬)
   カイガンタバコ属 Calotropis(牛角瓜屬)
熱帯アジア・熱帯アフリカに6種
     カイガンタバコ C. gigantea
東南アジア・インドに分布
   Centrostemma(蜂出巣屬)
   Ceropegia(吊燈花屬)
   Cosmostigma(薈蔓藤屬)
   Cryptolepis(白葉藤屬)
   イケマ属(カモメヅル属) Cynanchum(鵝絨藤屬)
   Dischidanthus(馬蘭藤屬)
   マメヅタカズラ Dischidia(眼樹蓮屬)
アジア・オセアニアの熱帯を中心に約80種
     マメヅタカズラ D. formosana 
日本では琉球に産
     アケビカズラ D. rafflesiana
インド・タイ・マレーシア・オーストラリアに分布
   Dolichopetalum(金鳳藤屬)
   Dregea(南山藤屬)
   Genianthus(鬚花藤屬)
   フウセントウワタ属 Gomphocarpus(釘頭果屬)
   Gongronema(纎冠藤屬)
   Graphistemma(天星藤屬)
   Gymnanthera(海島藤屬)
   ホウライアオカズラ属 Gymnema(匙羹藤屬)
旧世界の熱帯に約25種
   Heterostemma(醉魂藤屬)
   Holostemma(鉸剪藤屬)
   サクララン属 Hoya(球蘭屬)
   Maradenia(牛奶菜屬)
   キジョラン属 Marsdenia 
熱帯乃至温帯に約100種
     キジョラン M. tomentosa
   Merrillanthus(駝峰藤屬)
   ガガイモ属 Metaplexis(蘿藦屬)
   Myriopteron(翅果藤屬)
   Oxystelma(尖槐藤屬)
   Pentasacme(石蘿藦屬)
   Pentastelma(白水藤屬)
   Periploca(紅柳屬)
     P. sepium(杠柳・北五加皮・香加皮・羊奶條・羊奶藤・羊桃梢)
         
根皮・幹皮を北五加皮と呼び薬用。『中薬志Ⅲ』pp.402-422
   Raphistemma(大花藤屬)
   Sarcostemma(肉珊瑚屬)
   Secamone(鯽魚藤屬)
   Stapelia(豹皮花屬)
   Stelmatocrypton(鬚葯藤屬)
   シタキソウ属 Stephanotis(黑鰻藤屬)
アジア乃至マダガスカルの熱帯に約15種
     マダガスカルジャスミン S. floribunda(蠟花黑鰻藤)
     オキナワシタキソウ S. lutchuensis
       シタキソウ var. japonica
   Streptocaulon(馬蓮鞍屬)
   トンキンカズラ属 Telosma(夜來香屬)
   Toxocarpus(弓果藤屬)
   Tweedia
     ブルースター T. caerulea
   オオカモメヅル属 Tylophora(娃兒藤屬) 
 ガガイモ属 Metaplexis(蘿藦屬)には、東アジアに約6種がある。
   M. hemsleyana(華蘿藦・奶漿藤)
   ガガイモ M. japonica(蘿藦)
『中国雑草原色図鑑』164 
 和名ガガイモの語源は不明。一説にカガミイモの転訛。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)蘿摩子、一名芄蘭に、「和名加々美」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)芄蘭に、「和名加加美」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14下(1806)蘿藦に、「カゞミグサ ガゞイモ ガブナ
筑前 ガブロ同上 ドウガメヅル チゝグサ ヲグサ大和本草 チトメ ヂガイモ トンボウノチ羽州津軽 ガゞラビ加州 ガンガラビ越後 ハトカミ タトウガミ下総 ゴガミヅル仙台 ゴガミ同上 ゴウガミ同上 ゴガラビ羽州 コウガモ遠州 ゴウガメ駿州 カトリグサ江戸 カラスノモチ勢州 ムヂナノチ佐州 シコヘイ備前 イカシコ泉州 ゴマンザイ南部 ゴマザイ同上 ゴマシロ同上 ゴマジヨ津軽。莢ノ名、下ミナ同 ゴマシロカイ南部 ハンシヤ豫州 カラスバナ雲州 スゞメノマクラ越前」と。
 パンヤはポルトガル語の panha から。キワタ科パンヤノキ(カポックkapok) Ceiba pentandra、またキワタ科キワタ(インドワタノキ) Gossampinus malabarica(=Bombax malabaricum)の種子の綿毛を言う。ガガイモの実には白い絹糸のような毛があるので、クサパンヤという。
 日本(北海道・本州・四国・九州)・朝鮮・中国・南千島・ロシアに分布。
 パンヤは布団や枕の詰め物として用いる。ガガイモの実の毛も、ワタの代用として同様に用いる。中国北部でこれを用いて作った針刺しは婆婆針綫包 popozhenxianbao と言い、また印肉にも用いられる。
 中国では、全草・塊根・種子(蘿藦子)を薬用にする。
 『詩経』国風・衛風・芄蘭(ぐわんらん)は、「芄蘭の支(えだ)、童子 觿(けい,くじり)を佩(お)ぶ、・・・芄蘭の葉、童子 韘(てふ,ゆがけ)を佩ぶ」と詠い、未成熟な男性を女性の側からからかう。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index