ういきょう (茴香) 

学名  Foeniculum vulgare
日本名  ウイキョウ
科名(日本名)  セリ科
  日本語別名  フェンネル
漢名  茴香(カイコウ,huixiang)
科名(漢名)  繖形(傘形,サンケイ,sanxing)科
  漢語別名  {艸冠に懷}香(カイコウ,huaixiang)、小茴香、八月珠
英名  Fennel
2007/04/08 薬用植物園 2007/05/03 同左
2005/08/04 薬用植物園

 ウイキョウには、次のような亜種・変種がある。
   ssp. piperitum
   ssp. capillaceum
     苦茴香 var. α-vulgare(E.bitter fennel)
     甘茴香
(ローマ茴香) var. β-dulce(E.sweet fennel,Florence fennel,sweet anise) 
 セリ科 Umbelliferae(Apiaceae;繖形科・傘形科)については、セリ科を見よ。
 漢名茴香(カイコウ,huixiang)は、魚肉の香りを回復すると言うので茴香と名づけられたという。
 ただし、古くは■
{艸冠に懷}香(カイコウ,huaixiang)と書いた。
 漢名を大茴香(八角茴香)というものは、トウシキミ Illicium verum、英名は star anise、中国料理・インド料理の重要な香料。これにたいして、ウイキョウを小茴香と呼ぶことがある。
 和名は漢名の茴香から(ウイは茴の唐音)
 深江輔仁『本草和名』(ca.918){艸冠に懷}香子に、「和名久礼乃於毛」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』22(1806){艸冠に懷}香に、「クレノヲモ
和名鈔 ウイキヤウ」と。
 南ヨーロッパ・西アフリカ原産。全草に芳香がある。
 中国には4-5世紀に西域から入り、日本には9世紀以前に中国から入った。
 古代エジプトやローマで利用されていた、古い作物。実や葉を香辛料とする。
 中国料理の代表的な香辛料として、花椒 Zanthoxylum bungeanum・八角(ダイウイキョウ・トウシキミ) Illicium verum・桂皮(トンキンニッケイ) Cinnamomum cassia・丁香(チョウジ) Syzygium aromaticum・茴香(ウイキョウ) Foeniculum vulgare を五香(ゴコウ,wuxiang)と称する。
 中国では、その果実を小茴香(茴香子)と呼び薬用にする。地方により、イノンド Anethum graveolens(蒔蘿)の果実を小茴香として用いる。『中薬志Ⅱ』pp.15-19
 日本薬局方では、本種の果実をウイキョウと呼ぶ。
 
   茴香の実を吹落す夕嵐 
(去来,『猿蓑』1691)
 

   茴香の花の静みにほのゆるる宵のかをりや星に沁むらん
     
(島木赤彦『馬鈴薯の花』)

   わが世さびし身丈おなじき茴香も薄黄に花の咲きそめにけり
   茴香の花の中ゆき君の泣くかはたれどきのここちこそすれ
   憎悪
(にくしみ)のこころ夏より秋にかけ茴香の花の咲くもあはれや (憎きは女、恋しきもまた女)
      
(北原白秋『桐の花』1913)
 

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