にがうり (苦瓜) 

学名  Momordica charantia
日本名  ニガウリ
科名(日本名)  ウリ科
  日本語別名  ツルレイシ(蔓茘枝)、ゴーヤー
漢名  苦瓜(クカ,kŭguā)
科名(漢名)  葫蘆(コロ,húlu)科
  漢語別名  涼瓜、錦茘枝、癩瓜・癩葡萄
英名  Balsam pear, Bittermelon(Bitter gourd), Alligator pear, Bitter cucumber
2005/07/11   三芳町竹間沢
2005/07/17  清瀬市下宿

2005/08/23 三芳町竹間沢
果実は黄熟し、やがて先端が裂けて鮮紅色の内容が露出する。
この赤い果肉は甘い。

2008/09/11 入間市宮寺

 ツルレイシ属 Momordica(苦瓜 kŭguā 屬)には、旧世界の熱帯・亜熱帯に約45-60種がある。

  ニガウリ
(ツルレイシ) M. charantia(苦瓜)
    ニガウリ var. pavel
    ヒメニガウリ var. abbreviata(小苦瓜)
 『中国本草図録』Ⅵ/2863
  M. cochinchinensis(木鼈子 mùbiēzi・漏苓子) 『中国本草図録』Ⅰ/0363
        
臺灣・華東・兩廣・湖南・四川・貴州・雲南・チベット・インドシナ・マレシア・濠洲北東部産 
        種子・根・葉を薬用 『中薬志』Ⅱ/50-52 『(修訂)中葯志』III/223-226
        『全国中草葯匯編』下/106-107
  M. foetida
熱帯&南アフリカ産、薬用
  M. subangulata(凹萼木鼈・野苦瓜)
         兩廣・四川・貴州・雲南・インドシナ・西マレシア・インド産 『中国本草図録』Ⅹ/4877 
    var. renigera(雲南木鼈)
 雲南・東南アジア・インド産 
   
 ウリ科 Cucurbitaceae(葫蘆 húlu 科)については、ウリ科を見よ。
 「嫩瓜ヲ食用トス。種子ヲ被ヘル紅肉ハ甜クシテ食スベク、果皮ノ味ハ苦シ、故ニにが瓜ノ一名アリ、和名ハ蔓茘枝ノ意ニテ茘枝ハ其瓜ヲ之レニ比セシナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 『大和本草』に、「蔓茘枝(ツルレイシ) 一名苦瓜ト云」と、「錦茘枝 一名ツルレイシト云」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』苦瓜に、「ツルレイシ レイシ ニガウリ
阿州 ゴウリカヅラ長崎 ニガゴヲリ筑後 トウゴヲリ嶋原」と。
 インド原産。広く漢土・東南アジアで栽培。
 日本には、一説に慶長(1596-1615)年間までに、一説に宝永(1704-1711)年間に入った。果実の観賞用に栽培され、果実を食うのは南西諸島・九州のみであったが、今は首都圏でも蔬菜として食用にする。
 中国では、明初の『救荒本草』に初見。
 根・藤・葉を薬用にする。『全国中草葯匯編』下/356-357

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