そらまめ (空豆) 

学名  Vicia faba (Faba vulgaris)
日本名  ソラマメ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  ノラマメ(野良豆)、イササグサ(大角草)
漢名  蠶豆(サントウ,candou,さんず)
科名(漢名)  豆科
  漢語別名  南豆(ナントウ,nandou)、佛豆(ブツトウ,fodou)、羅漢豆(ラカントウ,luohandou)、胡豆(コトウ,hudou)、刀豆(セイトウトウ,qingdaodou)、馬齒豆
英名  Broad bean, Fava bean, Horse bean, Windsor bean
2007/04/09 三芳町竹間沢

 ソラマメ属 Vicia(野豌豆屬)の植物については、ソラマメ属を見よ。
 中国・日本などで栽培されている主要なマメ類については、まめを見よ。
 和名は、豆の莢が天に向ってつくことから。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』20(1806)蠶豆に、「ソラマメ ヤマトマメ和州 ナツマメ雲州備後 四月マメ阿州土州 五月マメ豆州駿州 アマメ土州 トウマメ西国濃州 フユマメ相州 ユキワリマメ下総 高野マメ豫州 トウノマメ筑前 テンヂクマメ中国 ノラマメ尾州 エンドウ藝州 ガンマメ勢州遠州」と。
 漢名蠶豆は、養蚕時期に生じることから(一説に、莢の形が蚕に似ることから)。
 南豆は、花が南向きに開くと考えられたことから。
 種子の大きさにより、大粒種と小粒種がある。大粒種は北アフリカ原産、小粒種は中央アジア原産。
 石器時代から利用とれ、古代エジプト・ギリシア・イタリア・中東で栽培。
 中国には、一般的には、13世紀にアラブ人により雲南・四川にもたらされ、こんにち四川で佛豆・胡豆と呼ばれているものがそれだ、とする。
 ただし、錢山漾(浙江省呉興)の新石器時代晩期の遺跡から、栽培植物化されたソラマメが、1956・1958年に出土した、という。
 日本に入ったものは大粒種。
 渡来の時期について二説ある。一説に、聖武天皇の天平8
(736)年に、中国を経て渡来したインド僧が伝えたものを、僧行基が武庫(今の兵庫県)で試作したのが最初とされ、これが現在の品種於多福(おたふく)の始まりという。一説に、慶長(1596-1615)年間の渡来。
 中国では、花・果実・莢・葉・茎を薬用にする。
 
 宮崎安貞『農業全書』(1696)に、「五穀の類」の一として「蚕豆(そらまめ)」をあげ、「大和にて多く作るゆへ大和豆とも云ふ。西国にてはたう豆と云ふ」と自註し、
 「そら豆さやの形かいこに似たるゆへ、蚕豆(さんづ)と名付く。又は蚕の時分に熟するゆへ、かくは呼ぶとも云ふなり。百穀に先き立ちて熟し、青き時莢ながら煮て菓子にもなり、又麦より先に出来るゆへ、飢饉の年取分き助となる物なり。又麦と合はせ飯にして宜し。又豆は多く、麦は少く粉にして餅に作り、食するもよし。・・・」(岩波文庫本)と。
 

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