トマト
学名 |
Solanum lycopersicum (Lycopersicon esculentum) |
日本名 |
トマト |
科名(日本名) |
ナス科 |
日本語別名 |
アカナス(赤茄子)・トウナス(藤茄子)・ツルナスビ(蔓茄子)、サンゴナスビ・サンゴジュナスビ(珊瑚樹茄)、トウガキ(唐柿)・ロクガツガキ(六月柿)、 |
漢名 |
蕃茄(バンカ,fānqié) |
科名(漢名) |
茄(カ,qié)科 |
漢語別名 |
西紅柿(セイコウシ,xīhóngshì)、洋紅柿(ヨウコウシ,yánghóngshì)、蕃柿(バンシ,fānshì)、六月柿 |
英名 |
Tomato, Love apple |
2005/05/24 東大農園 |
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辨 |
多くの栽培品種がある。
マメトマト(チェリートマト) var. cerasiforme(櫻桃小蕃茄) など |
ナス属 Solanum(茄 qié 屬)については、ナス属を見よ。 |
訓 |
英名は、一説にメキシコ原住民による tomati から、或はペルー語の tomate から。
一説に、古フランス語・古スペイン語のトマテ(「膨らむ果実」)から。 |
イタリア語名はポモドーロ pomodoro、「金のリンゴ」の意。 |
説 |
南アメリカアンデス地方(西斜面のペルー・エクアドル地方)原産、一説に栽培化された場所はメキシコ・中央アジア。広く世界の熱帯・温帯で栽培されている。
16世紀にヨーロッパに持ち込まれ、はじめは有毒果実と誤られたこともあり、観賞用に栽培。
18世紀中葉から主にイタリアで蔬菜として食用に供され、19世紀にイタリア・アメリカで普及、20世紀に入ると広く大衆化した。 |
中国文献では『広群芳譜』(1708)に「蕃柿」として初見。
日本文献では貝原益軒(1630-1714)『大和本草』(1709)に「唐がき」として初見。日本では初めは観賞用。食用にされたのは、明治時代に北海道に新品種(9品種)が導入されてから後であり、普及したのは昭和に入ってから。中国でも、一般に栽培されるようになったのは日本と同じ頃であろうという。 |
誌 |
驚きて猫の熟視(みつ)むる赤トマトわが投げつけしその赤トマト
見れば乞食(かたゐ)は腐れ赤茄子(トマト)をかいつかみ
ひたぶる泣きて食(くら)ふなりけり
(北原白秋『桐の花』1913)
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