トマト 

学名  Solanum lycopersicum (Lycopersicon esculentum)
日本名  トマト
科名(日本名)  ナス科
  日本語別名  アカナス(赤茄子)トウナス(藤茄子)・ツルナスビ(蔓茄子)、サンゴナスビ・サンゴジュナスビ(珊瑚樹茄)、トウガキ(唐柿)・ロクガツガキ(六月柿)、 
漢名  蕃茄(バンカ,fānqié)
科名(漢名)  茄(カ,qié)科
  漢語別名  西紅柿(セイコウシ,xīhóngshì)、洋紅柿(ヨウコウシ,yánghóngshì)、蕃柿(バンシ,fānshì)、六月柿
英名  Tomato, Love apple
2004/07/06 三芳町竹間沢
2005/05/24 東大農園
 多くの栽培品種がある。
   マメトマト
(チェリートマト) var. cerasiforme(櫻桃小蕃茄) など 
 ナス属 Solanum(茄 qié 屬)については、ナス属を見よ。
 英名は、一説にメキシコ原住民による tomati から、或はペルー語の tomate から。
 一説に、古フランス語・古スペイン語のトマテ
(「膨らむ果実」)から。
 イタリア語名はポモドーロ pomodoro、「金のリンゴ」の意。
 南アメリカアンデス地方(西斜面のペルー・エクアドル地方)原産、一説に栽培化された場所はメキシコ・中央アジア。広く世界の熱帯・温帯で栽培されている。
 16世紀にヨーロッパに持ち込まれ、はじめは有毒果実と誤られたこともあり、観賞用に栽培。
 18世紀中葉から主にイタリアで蔬菜として食用に供され、19世紀にイタリア・アメリカで普及、20世紀に入ると広く大衆化した。
 中国文献では『広群芳譜』(1708)に「蕃柿」として初見。
 日本文献では貝原益軒
(1630-1714)『大和本草』(1709)に「唐がき」として初見。日本では初めは観賞用。食用にされたのは、明治時代に北海道に新品種(9品種)が導入されてから後であり、普及したのは昭和に入ってから。中国でも、一般に栽培されるようになったのは日本と同じ頃であろうという。
 
   驚きて猫の熟視
(みつ)むる赤トマトわが投げつけしその赤トマト
   見れば乞食
(かたゐ)は腐れ赤茄子(トマト)をかいつかみ
     ひたぶる泣きて食
(くら)ふなりけり
       
(北原白秋『桐の花』1913)
 



跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ ナス オクラ ブルーベリー コマツナ ソバ ナシ 農産譜index