つわぶき (石蕗) 

学名  Farfugium japonicum var. japonicum (Ligularis kaempferi, Tussilago japonica)
日本名  ツワブキ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  ツワ、タカラコウ、ヤマブキ
漢名  大呉風草(タイゴフウソウ,dàwúfēngcăo)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  橐吾(タクゴ,tuówú)、花葉如意(カヨウニョイ,huaye ruyi)、花葉大呉風草、
八角烏(ハチカクウ,bājiăowū)、鐵冬莧(テツトウケン,tiedongxian)、大馬蹄(タイバテイ, damati)、馬蹄當歸(バテイトウキ,matidanggui)、一葉蓮(イチヨウレン,yiyelian)、活血蓮、獨脚蓮、
英名  Kaempfer goldenray
2024/03/27 植物多様性センター 

2008/08/22 三浦市城ケ島
2005/10/30 跡見学園女子大学新座キャンパス
2008/11/19 同上
園芸品か?   2012/11/09 文京区 後楽園 

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2023/12/02 植物多様性センター

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2007/12/26 所沢市本郷
2009/01/06 神代植物公園 2008/02/07 薬用植物園
 ツワブキ属 Farfugium(大呉風草 dàwúfēngcăo 屬)には、東アジアに2種がある。

  カンツワブキ F. hiberniflorum(Ligularia hiberniflora) 
種子島・屋久島産
  ツワブキ F. japonicum(Ligularia kaempferi, Tussilago japonica;大呉風草)
    タイワンツワブキ var. formosanum(var.nokozanene)
    オオツワブキ var. giganteum
長崎男女群島産
    リュウキュウツワブキ var. luchuense 
琉球産 
   
 キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。  
 和名は、「ツヤ(光沢)ブキの転化?」(『改訂増補 牧野新日本植物図鑑』)。幾つかの語源説について、『日本国語大辞典 第二版』を見よ。
 タカラコウについては、メタカラコウを見よ。
 日本では、しばしば漢字の款冬をあてるが、漢名を款冬(カントウ,kuăndōng)という植物はフキタンポポ。誤用である。
 『倭名類聚抄』に、蕗は「和名布々木」、款冬は「和名夜末不々木、一云夜末不木。万葉集云山吹花」と。
 漢名を橐吾(タクゴ,tuówú)というものはフキタンポポ、また近縁のメタカラコウ属 Ligularia(橐吾屬)などの通称。
 本州(福島石川以南)・四国・九州・琉球・臺灣・福建・兩湖・兩廣に分布。
 各地で観賞用に栽培されている。英国には1856中国より導入。
 葉柄を、フキと同様に食用にする。「夏の葉を採って葉柄と共にゆでると、和え物・浸し物にしてほのかにフキの香があり、葉の片面に衣をつけて油に揚げても佳味」(本山荻舟『飲食事典』)。
 「又一種つはと云ふて、ふきに似て秋黄なる花さくあり。茹(ゆび)きて食す。其味款冬(ふき)のごとし。諸毒を解す。尤魚毒をころす。河豚の毒に中りたるものつはをよくもみ、其汁を服すべし。甚だ験あり。秋に至り、花もやさしき物なり」(宮崎安貞『農業全書』1697)
 中国では、全草を八角烏(ハチカクウ,bājiăowū)・槖吾(タクゴ,tuówú)と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.14 
 
  いくたびか時雨
(しぐれ)のあめのかかりたる石蕗(つはぶき)の花もつひに終りぬ
     
(1936,斎藤茂吉『暁紅』)
 

リュウキュウツワブキ var. luchuense
   2023/05/10 小石川植物園 

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