てっせん (鉄線) 

学名  Clematis florida
日本名  テッセン
科名(日本名)  キンポウゲ科
  日本語別名  テッセンカ、テッセンカズラ、キクガラクサ
漢名  鐵綫蓮(テツセンレン,tiěxiànlián)
科名(漢名)  毛茛(モウコン,máogèn)科
  漢語別名  山木通、威靈仙
英名  
 『週刊朝日百科 植物の世界』8-266
 中国産のテッセンの写真は、『中国本草図録』Ⅰ/0060に載る。

 センニンソウ属 Clematis(鐵綫蓮 tiěxiànlián 屬)の植物については、センニンソウ属を見よ。
 和名は、漢名の音から。漢名は、細く硬い蔓から。
 花瓣のように見えるのは萼、白または紫色で、6枚(改良種は8枚)。
 江蘇・浙江・兩湖・兩廣原産。
 日本には寛文
(1661-1673)年間に入ったとされる。
 京都の妙心寺天球院(1631)に、普通「朝顔鉄線図」と呼ばれている襖絵がある。ここに描かれているものが、カザグルマではなくテッセンであるとすれば、日本へテッセンが渡来した時期は、上記の寛文年間よりは早くなる。
 テッセンなどのセンニンソウ属 Clematis の植物から作られた園芸品種をクレマチスと総称し、現在では200種以上の観賞用品種がある。
 根・全草を鐵綫蓮と呼び、また根を鐡脚威靈仙と呼び、薬用にする。
 なお、李時珍『本草綱目』に載る鐡線草は、別種であろうが、不詳。

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