なにわいばら (難波茨) 

学名  Rosa laevigata
日本名  ナニワイバラ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  ナニワバラ、サザンカイバラ
漢名  金櫻子(キンオウシ,jīnyīngzĭ)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  漢語別名  油餠果子、唐櫻藶、和尚頭、山鷄頭子、山石榴、刺梨子
英名  Cherokee rose
2024/04/07 薬用植物園 

2007/04/29 神代植物公園

2023/05/10 小石川植物園 
2023/10/07 同上

2023/02/22 小石川植物園 2022/04/06 神代植物公園  
 バラ属 Rosa(薔薇 qiángwēi 屬)の植物については、バラ属を見よ。
 「和名ハ難波薔薇ノ意ナリ、多分往時大阪ノ植木屋ヨリ世ニ弘リシトテ斯ク云フナラン」(『牧野日本植物図鑑』)。
 『大和本草』に、「金罌子(ナニハイハラ) 倭俗難波イハラ、又大イハラト云・・・其實大ナリ、罌ノ形ニ似タリ・・・稻若水コレヲ以爲金罌子・・・本邦ニ昔ヨリナクシテ近年中華ヨリ來レリ」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』32 に、金櫻子は「ナニハイバラ ナツゝバキ
同名アリ リキウイバラ筑前 チヤウセンイバラ キイバラ」と。
 臺灣・華東・陝西・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南の原産。既に15c.初には幾つかの品種を栽培していた。
 日本には宝永
(1704-1711)年間に渡来、観賞用に栽培し、九州・四国や和歌山南部で野生化している。
 常緑蔓性、花は一重で白色、芳香がある。
 果実(金櫻子 キンオウシ,jīnyīngzĭ)から酒・ジャムを作り、また根(金櫻子根 キンオウシコン ,jīnyīngzĭgēn)・葉とともに薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.214-217 『全国中草葯匯編』上/543-544 『(修訂) 中葯志』III/460-462 
 地方により、次のものの果実をも金櫻子として薬用にする。
   Rosa bella(美薔薇・山刺玫)
   Rosa davidii(西北薔薇)
   Rosa macrophylla(大葉薔薇) 

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