もっこうばら (木香茨) 

学名  Rosa banksiae
日本名  モッコウバラ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  スダレイバラ
漢名  木香(ボクコウ,mùxiāng)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科
  漢語別名  木香花・木香藤、七里香・十里香、金櫻・小金櫻、錦棚兒、白刺花、雙白刺花
英名  Banksia rose, Bank's rose
2007/04/29 神代植物公園

 バラ属 Rosa(薔薇 qiángwēi 屬)の植物については、バラ属を見よ。
 漢名の木香は、本来は沈香(チンコウ,chénxiāng)の別名。
 李時珍『本草綱目』(ca.1578)木香に、「木香は草類なり。本と名は蜜香、其の香気 蜜の如きに因む。沈香(ジンコウ)の中に蜜香有るに縁り、遂に訛って木香と為すのみ。昔人 之を靑木香と謂う。後人 馬兜鈴(ウマノスズクサ)の根を呼びて青木香と為すに因り、乃ち此を呼びて南木香・廣木香と為し、以て之を別つ。今人 又た一種の薔薇(モッコウバラ)を呼びて木香と為す。愈々真を乱せり。云々」と。
 学名の種小名及び英名は、イギリスの博物学者 Josef Banks(1743-1820)に因む。
 河南・江蘇・湖北・陝甘・四川・貴州・雲南原産、各地で普通に栽培されている。
 常緑蔓性、原種には棘があり、花は白色、一重。園芸種には棘が少なく、花は一重~八重、白花と黄花があり、白花はよく香る。
 日本には享保(1716-1736)年間園芸種が渡来、ヨーロッパには19世紀に入る。
 花から芳香油を採る。
 中国では、一部で根を薬用にする。

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