こうしんばら (庚申茨) 

学名  Rosa chinensis (=R. sinica)
日本名  コウシンバラ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  チョウシュン(長春)、シキザキイバラ
漢名  月月紅(ゲツゲツコウ,yueyuehong)
科名(漢名)  薔薇(ショウビ,qiangwei)科
  漢語別名  月季(ゲツキ,yueji)、長春(チョウシュン,changchun)、鬪雪紅(トウセツコウ,douxuehong)、四季花(シキカ,sijihua)、勝春(ショウシュン,shangchun)、勝花(ショウカ,shenghua)、勝紅(ショウコウ,shenghong)、瘦客(ソウカク,shouke)
英名  China rose, Bengal rose

2007/06/02 神代植物公園
2005/05/29  神代植物公園



2009/10/29 神代植物公園

2005/12/15 同上

2006/02/11 同上
 野生する原種は var. spontanea(單瓣月月紅,タンベンゲツゲツコウ,danbanyueyuehong)。
 さまざまな栽培品種がある。
和名 漢名 英名 学名
  紫花月月紅   cv.'Semperflorens'
グリーンローズ 綠花月月紅 Green rose cv.'Viridiflora'
      cv.'Major'
白長春     cv.'Major alba'
  矮小月月紅 Fairy rose cv.'Minima'
      cv.'Old Brush'
      cv.'Pallida'
シングルピンク   Single Pink China cv.'Single Pink'
 
 バラ属 Rosa(薔薇屬)の植物については、バラを見よ。
 和名は、庚申の日(60日に一度)ごとに返りざきする(つまり花期が永い、四季ざきである)ことから。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』14(1806)月季花に、「長春通名 チヤウセン長春ノ音ヲ訛ナリ 四季サキノイバラ カウシンバナ イバラボタン播州 クイボタン同上 ボタングイ讃州」と。
 漢名月月紅・月季は、月ごとに花を開く(つまり花期が永い、四季ざきである)ことから。
 中国原産。
 野生する原種 var. spontanea(單瓣月月紅,『週刊朝日百科 植物の世界』5-200)は、半蔓性。花は五月に開き、一季ざきで 四季ざき性はない。花弁は一重、直径5-6cm、色は蕾の時は淡桃色乃至白色、開花するに従い紅色に変化する。しかし花色が桃色で変化しないもの、淡黄色から橙黄色に変化するもの、などがある。中国の湖北・四川・貴州に産する。
 中国では古くから観賞用の品種が作り出され、これらの栽培品は花期が長く
(四季ざき)、江南では 旧暦4月から9月にかけて絶え間なくさく。 
 18c.にヨーロッパに入る。英国博物館には1733年に作られた標本があり、1768年 Rosa chinensis の学名がつけられた。
 18c.末から19c.初に、次の4系統がイギリスに入った。
   スレーター・クリムソン・チャイナ
   パーソンズ・ピンク・チャイナ
   ヒュームス・ブラッシュ・ティー・センティッド・チャイナ
   パークス・イェロー・ティー・センティッド・チャイナ
 そのうち、後の3種は R.chinensis と R. gigantea の雑種。その後の栽培バラ・現代バラにおいて、コウシンバラから四季ざき性が、R.giganteaの系統から剣瓣性が受け継がれた。
 中国では、花期が長く、寒さが強くなければ冬にも開花することを愛でられて、北宋時代から広く栽培・観賞された。
 蕾・花・根・葉を薬用にする。
『中薬志Ⅲ』pp.309-311  
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「荊棘(いばら)のるひ」に、「長春 こいむらさき、中りん、八重。赤キやうニ見ゆ。四季ともに花さく」と。

   ゆくりなく庚申薔薇
(かうしんばら)の花咲きぬ君を忘れて幾年か経し
     
(北原白秋『桐の花』1913)

  寒き日に濃きくれなゐの薔薇(ばら)を愛(め)でしばらくにして昼寝(い)ぬわれは
     
(1938「寒の華」,齋藤茂吉『寒雲』。これは、コウシンバラか)
 

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