1937年にフランスの育種家 Francis Meilland(1912-1958)により作りだされ、かつて Madame Antoine
Meilland と名づけられた。1939年には独伊米に導入せられ、各国で様々な名で呼ばれていた。
第二次世界大戦末期、ベルリンが陥落した1945年4月29日、パサデナで開かれていた太平洋バラ協会展で、Conrad-Pyle社の Robert
Pyle により あらためて Peace と名づけられた。
同年、サンフランシスコで開かれていた国際連合の初集会において、Conrad-Pyle社から各国代表の部屋に宛て、次のメッセージとともに1本のピースの花が贈られた:
「このバラ、ピースはベルリン陥落の日パサデナで開かれていた太平洋バラ協会展でかく名付けられた。われわれはこの平和のバラが人々の胸に世界平和を永久に印象づけることを希望する」(以上、塚本洋太郎他『原色薔薇洋蘭図鑑』1956)。
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