だんどく (檀特) 

学名  Canna indica var. indica (var. rubra, var. orientalis)
日本名  ダンドク
科名(日本名)  カンナ(ダンドク)科
  日本語別名  
漢名  美人蕉(ビジンショウ, měirénjiāo)
科名(漢名)  美人蕉(ビジンショウ, měirénjiāo)科
  漢語別名  
英名  
2023/06/20 小石川植物園 

2006/06/22 薬用植物園 (温室)

 カンナ科 Cannaceae(美人蕉 měirénjiāo 科)には、カンナ属1属がある。

 カンナ属(ダンドク属) Canna(美人蕉 měirénjiāo 屬)には、熱帯・亜熱帯を中心とするアメリカに約20種がある。

   ショクヨウカンナ C. edulis(C.indica 'Edulis';蕉芋・芭蕉芋)
         『中国本草図録』Ⅹ/4954
   カンナ
(ハナカンナ) C. × generalis(C.× hybrida;大花美人蕉) 
   C. glauca(粉葉美人蕉)
   C. indica
     キバナダンドク var. flava(C.flaccida, C.glauca var.flaccida,
         C.glauca var.flava;黃花美人蕉・柔瓣美人蕉)
         『中国本草図録』Ⅸ/4442
     ダンドク var. indica(var.orientalis;美人蕉)
     ムラサキダンドク var. warszewiczii(C.warszewiczii;
         紫葉美人蕉・状元紅) 『中国本草図録』Ⅵ/2948
   C. iridiflora
ペルー原産、ハナカンナの原種の一
   イタリアカンナC. × orchioides(蘭花美人蕉)
   
 和名に当てられた檀特とは、檀特山(tántèshān,だんどくせん)であろう。これは、サンスクリット語ダンダカ dandaka の音写、弾多落迦(だんだらか)とも写す。ガンダーラ(現パキスタン西北部)にある山で、釈尊の前身であった須大拏(しゅたぬ)太子が菩薩の行を修した所という。日本では、悉達太子(しったたいし。成道する以前の釈尊)が苦行した山と誤解されてきた。
 ただし、この花が何故にこの名で呼ばれるのかについては、不明という。
 『大和本草』に、「檀特花 是亦紅蕉ノ類ナリ」と。 
 属名は、ギリシア語の「葦」から。
 カンナ科の植物は、16世紀頃から、根茎に含まれる澱粉を採るために世界の熱帯乃至温帯で栽培され、各地に帰化した。
 ダンドクは、熱帯アメリカ原産。古くからアジアでも栽培、広く熱帯に帰化。
 日本には、江戸時代初期に入り、花材として栽培。今日では、御蔵島・南九州・八重山などに帰化。
 根茎を食用にし、また澱粉を取る。種子は黒く堅いので、数珠・ネックレスなどに用いた。
キバナダンドク var. flava   2008/05/24 東京薬科大学薬草園

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