べんけいそう (弁慶草)

学名  Hylotelephium erythrostictum (Sedum erythrostictum, S.alboroseum, S.telephium ssp.alboroeum)
日本名  ベンケイソウ
科名(日本名)  ベンケイソウ科
  日本語別名  コベンケイソウ
漢名  景天(ケイテン,jingtian)
科名(漢名)  景天科
  漢語別名  八寶、活血三七、胡豆七
英名  
2007/10/08 薬用植物園

ベンケイソウ科 Crassulaceae(景天科)には、約30属 1500種がある。亜科については、Berger(1930)による6亜科説、1994の2亜科説がある。

 コチレドン亜科 Cotyledonoideae

 アズマツメクサ亜科 Crassuloideae(東爪草亞科)
   アズマツメクサ属 Tillaea(東爪草屬)
 世界に約40種
     アズマツメクサ T. aquatica(Crassula aquatica)
     T. mongolica(承徳東爪草)
     T. pentandra(五蕊東爪草)
     T. yunnanensis(雲南東爪草)
   Crassula
 アフリカ南部を中心に約250種
     カゲツ
(花月) C. portulacea いわゆる「金のなる木」。

 エケベリア亜科 Echeverioideae
   エケベリア属 Echeveria アメリカ大陸に分布
     タカサキレンゲ E. glauca
江戸時代に渡来

 リュウキュウベンケイソウ亜科 Kalanchoideae(伽藍菜亞科)
   トウロウソウ属 Bryophyllum(落地生根屬)
 約35種。リュウキュウベンケイ属に加えることもある。
     コダカラベンケイ B. daigremontianum(Kalanchoe daigremontianum)
     セイロンベンケイ(トウロウソウ) B. pinnatum(Kalanchoe pinnata;落地生根)
   リュウキュウベンケイ属 Kalanchoe(伽藍菜屬)

 マンネングサ亜科 Sedoideae(景天亞科)
   ムラサキベンケイソウ属 Hylotelephium
   チャツボツメレンゲ属 Meterostachys 
1属1種
     チャツボツメレンゲ M. sikokianus(Sedum leveilleanum, S.orientoasiaticum, Orostachys sikokianum)
   イワレンゲ属 Orostachys(瓦松屬)
   Pseudosedum(假景天屬)
中国では新疆に2種。『中国高等植物図鑑』補Ⅱp.24
   イワベンケイ属 Rhodiola(紅景天屬)
   Rosularia(瓦蓮屬)
〔Sempervivella(藏瓦蓮屬)〕中国では西藏・新疆に4種。『中国高等植物図鑑』補Ⅱp.25
   マンネングサ属 Sedum(景天屬)『中国高等植物図鑑』補Ⅱp.11-24
     キリンソウ亜属 Subgen. Aizoon
     Subgen. Balfouria
     マンネングサ亜属 Subgen. Sedum
     Subgen. Spathulata
     Subgen. Telmissa
   Sinocrassula(石蓮屬)
中国には12種がある。『中国高等植物図鑑』補Ⅱp.3
     S. indica(石蓮)

 クモノスバンダイソウ亜科 Sempervivoideae

 中国におけるベンケイソウ科 Crassulaceae(景天科)については、『中国高等植物図鑑』
補Ⅱpp.3-25参照。
 ムラサキベンケイソウ属 Hylotelephium は、マンネングサ属 Sedum(景天屬)の節・亜属とすることがある。
 ムラサキベンケイソウ属には、次のようなものがある。
   ヒダカミセバヤ H. cauticolum(Sedum cauticolum)
   ベンケイソウ H. erythrostictum(Sedum erythrosticum;景天)『中国本草図録』Ⅰ/0089
   H. ewersii
シベリア乃至ヒマラヤに分布
   カラフトミセバヤ
(エゾミセバヤ) H. pluricaule(Sedum pluricaule, S.yezoense)
   ミセバヤ
(オオウチソウ・ネナシグサ) H. sieboldii(Sedum sieboldii;金錢掌)
     エッチュウミセバヤ var. ettyuense(H.ettyuense, sedum ettyuense)
   チチッパベンケイ H. sordidum(Sedum sordidum)
   オオベンケイソウ H. spectabile(Sedum spectabile;八寶)
   ムラサキベンケイソウ H. telephium(Sedum telephium var. purpureum,
         S.purpureum, H.purpureum)
   ツガルミセバヤ H. tsugaruense(Sedum tsugaruense, H.ussuriense var.tsugaruense)
   H. ussuriense
     var.ussuriense
ロシア沿海州に分布
     ツガルミセバヤ var. tsugaruense(H.tsugaruense)
   ミツバベンケイソウ H. verticillatum(Sedum verticillatum,
         S.telephium ssp.verticillatum;輪葉景天)
   アオベンケイ H. viride(Sedum viride) 
 『全国中草薬匯編』は、ベンケイソウとオオベンケイソウを同種とする。
 和名は、水枯れしても生き返る強い生命力を弁慶になぞらえて。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)景天及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)景天に、「和名伊岐久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』16(1806)景天に、「イキクサ
和名鈔 ベンケイサウ ハチマンサウ チトメ筑前 チトメグサ丹波 フクレグサ加州 フクラグサ同上 ヲフクラグサ同上 フクログサ南部 フキバ備後 シゝフキサウ江戸 ゲンジサウ イチヤクサウ倶ニ同上 チイチイグサ石州 イチヤグサ新校正 クサギリ作州 テキリグサ若州 テッキリグサ仙台 フクレンボウ同上 ハホウヅキ和州 トリノイキリグサ越前 ハマレンゲ若州」と。
 日本(本州中北部・九州)・朝鮮・中国(遼寧・吉林・河北・山西・陝西・浙江・湖北・四川・雲南・貴州)に分布。
 埼玉県では準絶滅危惧(NT)。
 中国では、全草を薬用にする。
 日本では、古くから各地で観賞用に栽培。
 明治時代にオオベンケイソウが渡来してからは、あまり栽培しない。


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