やえやまぶき (八重山吹) 

学名  Kerria japonica cv. Plena
日本名  ヤエヤマブキ
科名(日本名)  バラ科
  日本語別名  
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名 (English Name)  
2006/04/28 学内
2005/04/26 2005/04/23

 ヤマブキの八重ざき品種。
 
 ヤマブキと異なり、雄蕊は花瓣化し、雌蕊は退化していて、果実が実らない。
 『万葉集』巻10/1860 に、読人知らずの歌として

   花咲きて 実はならねども 長きけ
(日)に 念(おも)ほゆるかも 山振(やまぶき)の花

とあるのは、実がならないというからにはヤエヤマブキであろうとされる。
 清少納言『枕草子』第67段「草の花は」には、「やへ山ぶき」とある。
 
 中世に至り、太田道灌(1432-1486)に纏わる有名な伝説に、道灌が鷹狩りに出てにわか雨に遭い、土地の娘に蓑笠を借りようとしたところ、娘は無言のまま、山吹の一枝を折って差し出した。その場は怒って帰った道灌は、後になってから、それは兼明親王(かねあきらしんのう、914-987)

   ななへ八重花はさけども山吹のみの一つだになきぞ悲しき

という歌
(『後拾遺集』(1086)。ここでは「実のひとつ」を「蓑ひとつ」に掛けた)の意だと知り、無学を恥じ、これより大いに歌の道に励んだという(この話は、のちに歌舞伎や落語に発展した)
 その地は後に「山吹の里」と称せられたといい、今日、新宿・豊島区境の面影橋に「山吹の里」碑が立てられているほか、新宿区山吹町の名もこの伝説に基づく。また、荒川区には道灌山が、三河島7丁目には山吹塚がある。 



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