しらかし (白樫) 

学名  Quercus myrsinifolia (Cycloba lanopsis myrsinifolia)
日本名  シラカシ
科名(日本名)  ブナ科
  日本語別名  クロガシ、ホソバガシ、ササガシ
漢名  小葉靑棡(ショウヨウセイコウ, xiăoyè qīnggāng)
科名(漢名)  殻斗(カクト,kédŏu)科
  漢語別名  靑椆(セイチュウ,qīngchóu)、苦櫧(クショ,kŭzhū)、靑栲(セイコウ,qīngkăo)、細葉靑櫟(サイヨウセイレキ,xiyeqingli)
英名  
2023/04/23 小石川植物園 
雄花
雌花
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2023/05/10 同上 
2023/06/20 同上
2008/07/01 小石川植物園
2016/09/10 入間市宮寺 

  

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2009/09/26 入間市宮寺

コナラ属 Quercus(櫟 lì 屬) アカガシ亜属 subgen. Cyclobalanopsis(靑棡 qīnggāng 亞屬)については、Cyclobalanopsisを見よ。 
 和名のシラカシは、材の色が淡いことから。クロガシは幹が黒いことから。。
 本州(福島新潟以西)・四国・九州・済州島・臺灣・華東・陝西・兩湖・兩廣・西南に分布。
 関東地方を中心に、生垣・防風林として広く利用されている。
 材は、カシ類の中で最も優れ、船舶材・機器材などとして用いる。
 「関東平野の内陸部にはシラカシの屋敷林が多い。もともとは自然植生のシラカシを屋敷内にとり入れたものと思われる。現在シラカシの天然林はほとんど見られないが、屋敷林を拠点に二次的にシラカシの分布が広まったところがある。」(沼田真・岩瀬徹『図説 日本の植生』1975)
 『万葉集』に、

   足引の山道も知らず白かしの枝もとををに雪の落
(ふ)れれば (10/2315,読人知らず)

 清少納言『枕草子』第40段「花の木ならぬは」に、「しらかしといふものは、まいてみ山木のなかにもいとけどほ(気遠)くて、三位二位のうへのきぬ(衣)(染)むるをりばかりこそ、葉をだに人のみ(見)るめれば、をかしきこと、めでたきことにとりいづべくもあらねど、いづくともなく雪のふりおきたるに見まがへられ(柿本人麻呂「あしひきの 山路も知らず 白樫の 枝にも葉にも 雪の降れれば」拾遺集)、すさのをのみこと(素盞嗚尊)出雲の国におはしける御ことを思ひて、人丸がよみたる歌(上記の歌を言うか)などを思ふに、いみじくあはれなり。をりにつけても、ひとふし(一節)あはれともをかしともき
(聞)きおきつるものは、草・木・とり・むしもおろかにこそおぼえね。」と。
生垣   2006/12/16 小平市青梅街道沿い

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