しなのきいちご (信濃木苺)

 学名  Rubus idaeus subsp. nipponicus f. marmoratus 
 和名  シナノキイチゴ 
 科名(和)  バラ科 
  別名(和)   
 漢名  覆盆子(フクボンシ,fùpénzĭ) 
 科名(漢)  薔薇(ショウビ,qiángwēi)科 
  別名(漢)   
 英名   

2011/08/16 長野県北八ヶ岳横岳

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 エゾイチゴ(エゾキイチゴ) Rubus idaeus(覆盆子 fùpénzĭ)は、広く北半球の高緯度地方に分布し、刺・腺毛・葉裏の毛などに変異が大きく、複数の種内分類群に分けることがある。YList によれば以下の如し。

  ヨーロッパキイチゴ subsp. idaeus(覆盆子;E.Raspberry)
歐亞温帯に産
  エゾイチゴ
(エゾキイチゴ・カラフトイチゴ) subsp.melanolasius
         (R.matsumeranus, R.idaeus var.matsumuranus, R,idaeus
         var.aculeatissimus, R.idaeus subsp.sachalinensis, R.sachalinensis;
         庫頁懸鉤子)
         IPNIによれば subsp. melanolasius は subsp. strigosus のシノニム
    カナヤマイチゴ f. concolor(R.komarovii, R.idaeus subsp.kanayamensis,
         R.matsumuranus var.concolor;綠葉懸鉤子)
  ミヤマウラジロイチゴ subsp. nipponicus(R.idaeus subsp.nipponicus var.hondoensis,
         R.yabei f.eglandulosus, R.idaeus var.yabei, R.yabei)
         
エゾイチゴに似るが、枝・葉に腺毛が無い、葉の裏は白い
         IPNIによれば subsp. nipponicus は subsp. iedaeus のシノニム
    シナノキイチゴ f. marmoratus(R.yabei var.marmoratus)
         
ミヤマウラジロイチゴに似るが、葉の裏は緑色
    イシヅチイチゴ var. shikokianus(R.yabei var.sikokianus)
  アメリカアカミキイチゴ subsp. strigosus

 ② 『日本の野生植物 木本』は、これらのうち国産のものを、次のように分類していた。

  エゾイチゴ(カラフトイチゴ) Rubus matsumuranus(R.idaeus subsp.melanolasius
         var.matsumuranus, R,sachalinensis)
    カナヤマイチゴ(チョウセンキイチゴ) var. concolor(R.kanayamensis)
  ミヤマウラジロイチゴ R.yabei(R.idaeus subsp.nipponicus)
    シナノキイチゴ var. marmoratus
    イシヅチイチゴ var. shikokianus

 ③ 『改訂新版 日本の野生植物』は、①の範囲のものは「変異が連続的なので」、エゾキイチゴ Rubus idaeus として包括し、種内分類群をたてない。
   

 キイチゴ属 Rubus(懸鉤子 xuángōuzĭ 屬)の植物については、キイチゴ属を見よ。  

 和名シナノキイチゴは、長野県(八ヶ岳・御岳)産の標本に基づいて発表されたことから。 

 本州(中部以北)に分布。 

  

  


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