れんぎょう (連翹) 

学名  Forsythia suspensa
日本名  レンギョウ
科名(日本名)  モクセイ科
  日本語別名  レンギョウウツギ、ツルレンギョウ、イタチクサ、イタチハゼ、アワクサ
漢名  連翹(レンギョウ,liánqiáo)
科名(漢名)  木樨(ボクセイ,mùxī)科
  漢語別名  黃壽(綬)丹(コウジュタン,huángshòudān)、綬帶(ジュタイ,shòudài)、黃花桿
英名  (Japanese) Goldenbell

       2023/03/16 薬用植物園 

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2022/03/25 同上 
2023/03/31 同上 

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2018/04/04 同上 


 レンギョウ属 Forsythia(連翹 liánqiáo 屬)の植物には、東亞及び東歐に、約7-10種がある。

  セイヨウレンギョウ F. europaea(歐洲連翹)
バルカン産
  F. giraldiana(秦連翹) 
河南・陝甘・湖北・四川産 『中国本草図録』Ⅲ/1322
  ヤマトレンギョウ F. japonica(日本連翹)
本州(中国)産(花つきは疎ら)
         『週刊朝日百科 植物の世界』2-195
  チョウセンレンギョウ F. koreana(F.viridissima var.koreana)
          
朝鮮産。幹は多く弓状に曲がり、花は葉に先立ってさく。
  F. likiangensis(麗江連翹)
四川・雲南産
  マンシュウレンギョウ F. mandschurica(東北連翹)
遼寧産
  ヒロハレンギョウ F. ovata(卵葉連翹)
朝鮮産
  レンギョウ F. suspensa(連翹・落翹・黃花瓣・黃花條・黃壽丹・黃綬丹・綬帶・空殻;
         E.Japanese goldenbell) 華北・陝西・山東・安徽・湖北・四川産
         
『中国本草図録』Ⅱ/0758・『週刊朝日百科 植物の世界』2-194・『中薬志Ⅱ』pp.389-390
  ショウドシマレンギョウ F. togashii(F.japonica var.subintegra)

         香川県小豆島産(花つきは疎ら) 『週刊朝日百科 植物の世界』2-194
  シナレンギョウ F. viridissima(金鐘花・迎春條・細葉連翹・狹葉連翹;
        
 E.Greenstem forsythia) 花は新葉の展開とともにさく。
   
 モクセイ科 Oleaceae(木樨 mùxī 科)については、モクセイ科を見よ。
 李時珍『本草綱目』によれば、漢名連翹(レンギョウ,liánqiáo)の語源について諸説がある。
 一説に、其の実は蓮に似て房を作り、翹
(あ)げて(ぬきんでて)衆草より出づ。故に名づく。
 一説に、其の子
(み,たね)、之を拆(さ)けば片片として相比(なら)ぶこと翹(ヤマドリの尾)の如し。応に之を以て名を得たるのみ。
 一説
(李時珍)に、「『爾雅』に〔連、異翹なり〕とある。人々はこれを合せ称えて連翹といったのだ」と。(なお、郭璞の註に『本草』を引いて、連は連苕・連草であるというから、連(一名異翹)は連翹である)。 
 かつて漢名を連翹といったものには大小二種があり、ともにオトギリソウ科の、大連翹はトモエソウ、小連翹はオトギリソウであり、これらの実を連翹と呼び 薬用にした。
 後に、Forsythia ssp. の実を連翹と偽って売るようになり、ついには連翹は Forsythia ssp. を指すようになったもの、と言う。
 属名 Forsythia は、イギリスの園芸家フォーサイス W.A.Forsyth(?-1876)に因む。
 河北・山西・陝西・河南・山東・安徽・湖北・四川に分布。花は、3-4月、葉に先立ってさく。
 世界中で観賞用に栽培。ヨーロッパには19世紀に入る。
 日本には、一説に平安時代初期に薬用として渡来。17c.後半には栽培の記録がある。
 レンギョウ・シナレンギョウの果実を、連翹(れんぎょう)と呼び、薬用にする(中国薬典)。
 日本では、生薬レンギョウ(連翹)は レンギョウの果実である(第十八改正日本薬局方)。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「藤桂のるひ」に、「蓮翹(れんげう) 花黄色、小りん、四花なり。木ハ桂(ここでは蔓の当字)のごとくにて又かづらにてもなし。二種有。しだれれんげうといふハ、木ほそく、しだれやなぎのごとし。花は同し」と。

レンギョウか? Forsythia sp.   2006/03/25 跡見学園女子大学新座キャンパス

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