れんげつつじ (蓮華躑躅) 

学名  Rhododendron japonicum (R. molle var. glabrius)
日本名  レンゲツツジ
科名(日本名)  ツツジ科
  日本語別名  
漢名  羊躑躅(ヨウテキチョク,yangzhizhu)
科名(漢名)  杜鵑花(トケンカ,dujuanhua)科
  漢語別名  黄躑躅、黄杜鵑、鬧羊花(ドウヨウカ,naoyanghua)・驚羊草、、羊不食草、三錢三、一杯倒、八里麻、六軸子(リクジクシ,luzhuzi)
英名  
カバレンゲ  2006/06/04 北大植物園 (札幌)
キレンゲ  2006/05/03 森林公園
2006/10/26 蓼科山

 花が濃朱紅色のものをコウレンゲ(紅蓮華)、紅黄色のものをカバレンゲ(樺蓮華)、黄色のものをキレンゲ(黄蓮華)という。花色の差は地域により、九州では黄色が多いが、北へ行くにしたがって赤くなる。
 R.molle には、次のような変種がある。
   トウレンゲツツジ var. molle 
中国産
   レンゲツツジ var. glabrius 
日本産 
 学名 R. japonicum は、国際植物命名規約に従えば、ツクシシャクナゲの学名とするべきもの、ともいう。
 ツツジ属 Rhododendron(杜鵑屬)については、つつじを見よ。
 漢名の躑躅(テキチョク,zhizhu)とは 躊躇して進まないようすを表す語。行っては止り、行っては止りして、さまよう、うろつく、など。本種は有毒で、「羊が其の葉を食えば、躑躅して死す」(本草綱目)ことから、羊躑躅(ヨウテキチョク,yangzhizhu)と名づけられた。
 鬧羊花(ドウヨウカ,naoyanghua)も「羊をざわざわ落ち着かなくさせる花」の意。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)羊躑躅に「和名以波都々之、又之呂都々之、一名毛知都々之」と。また、源順『倭名類聚抄』(ca.934)羊躑躅にも「和名以波豆々之、一云毛知豆々之」と。ただし、モチツツジ(イワツツジ)は中国には産しない。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)羊躑躅に、「イヌツゝジ仙台 キツゝジ キチヤウジ テウセンツゝジ キレンゲ マメガラツゝジ紀州 キツネツゝジ同上 ウマツゝジ伊州 キシヤクナゲ摂州」と。 
 レンゲツツジ var. glabrius は、日本の北海道(南西部)・本州・四国・九州に分布し、高原に群生することが多い。
 トウレンゲツツジ var. molle(羊躑躅)は、中国(長江流域各省・福建・廣東)産、花の色は黄。『中国本草図録』Ⅵ/2765・『週刊朝日百科 植物の世界』6-103を見よ。 
 埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、箱根湿生花園の標示によれば 箱根では絶滅と。
 植物体に各種のアルカロイドを含み、有毒植物。
 var.molle, var.glabrius ともに、日中それぞれにおいて しばしば観賞用に植栽する。
 『花壇地錦抄』(1695)巻二「躑躅のるひ」に、「れんげつゝじ かわらけいろ、大りん」と。 
 中国では、R.molle の花・根・茎・葉・果を薬用にする。

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