もみ (樅) 

学名  Abies firma
日本名  モミ
科名(日本名)  マツ科
  日本語別名  モミノキ・モムノキ・オミノキ、モミソ、サナギ
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名  Japanese fir
  


 モミ属 Abies(冷杉屬)には、北半球の暖帯乃至亜寒帯に46種がある。
   ヨーロッパモミ A. alba(E.Silver fir; G.Tanne, Tannenbaum
   アマビリスファー A. amabilis(E.Amabilis fir, White fir)
 北アメリカ西部産
   バルサムモミ
(バルサムファー) A. balsamea(E.Balsam fir) 北アメリカ産
   A. bracteata 
北アメリカ(カリフォルニア)産
   A. chensiensis(秦嶺冷杉・陝西冷杉・樅樹)
   コロラドモミ A. concolor(A.parsonsiana; E.White fir, Colorado fir)
   A. delavayi (蒼山冷杉・大理冷杉・高山樅)
   A. ernestii (黃果冷杉)
   A. fabri (冷杉・塔杉・峨嵋冷杉・樅)
 『中国本草図録』Ⅶ/3037
   A. faxoniana (岷江冷杉・柔毛冷杉)
   モミ A. firma
   A. forrestii(川滇冷杉) 『雲南の植物Ⅰ』43
   フラセリーモミ A. fraseri
   A. georgei (長苞冷杉・雲南■
{木偏に叢})
   アメリカオオモミ A. grandis(E.Grand fir)
   チョウセンモミ A. holophylla (杉松・遼東冷杉・沙松・白松) 『中国本草図録』Ⅸ/4053
   ウラジロモミ A. homolepsis
     ミツミネモミ var. umbellata(A.umbellata)
   ニイタカトドマツ A. kawakamii (臺灣冷杉)
 臺灣産
   A. koreana
『週刊朝日百科 植物の世界』1-6
   カリフォルニアレッドファー A. magnifica(美魁松;E.Red fir)
   オオシラビソ
(アオモリトドマツ・ツガ・ヒソ) A. mariesii
   トウシセベ A. nephrolepis (臭冷杉・臭松・東陵冷杉)
   ノーブルファー A. procera(A.nobilis;E.Noble fir)
   トドマツ
A. sachaliensis
     アオトドマツ
(アオトド・トドマツ) var. mayriana(A.mayriana)
     アカトドマツ var. sachaliensis(var.nemorensis)
   シベリアモミ A. sibirica (西伯利亞冷杉)『中国本草図録』Ⅶ/3038
   A. spectabilis(西藏冷杉・喜馬拉雅冷杉)
ヒマラヤ産
   A. squamata (鱗皮冷杉)
   A. sutchuenensis (A.fargesii;巴山冷杉・鄂西冷杉・太白冷杉・洮河冷杉)
   シラビソ
(シラベ) A. veitchii
     アオシラベ var. olivacea
     コマガタケシラベ var. komagatakensis
     シコクシラベ var. reflexa(var.shikokiana, A.shikokiana) 
 マツ科 PINACEAE(松科)については、マツを見よ。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)樅に「和名毛美」と。
 モミソ(樅曾)は、モミヒソの意であろう。
 シラビソ
(白檜曾)の名にも出るヒソは、檜曾・檜祖・檜楚・比蘇などと漢字にあてるが、奈良時代に遡る古語。屋根の骨組み・稲架(はさ)などに用いる針葉樹のまっすぐな細丸太を言い、転じてその材になる樹木を謂うものであろう(武田久義『民俗と植物』)
 日本の、秋田県から屋久島にかけて、暖帯から温帯下部の山地に分布。
 高さ30m以上、直径1.5m以上に達する。
 『伊豫国風土記』逸文に、舒明天皇(在位629-641)と皇后とが伊予のいさにはの温泉に御幸したとき、「大殿戸に椹と臣の木と有り」という。椹はムク(椋)、臣の木はモミ。ここに小鳥が集まったので、天皇は稲穂を懸けてこれらを養ったという。
 この御幸の事はのちのちまで有名であった。山部赤人
(act.724-736)が この温泉に行って作った歌に、

   ・・・
   み湯の上の 樹村
(こむら)を見れば 臣(おみ)の木も 生ひ継ぎにけり
   鳴く鳥の 音
(こえ)も更(かは)らず 遠き代に 神さびゆかむ 行幸処(いでましどころ)
     
(『万葉集』3/322,山部赤人)
  
 ヨーロッパでは、ヨーロッパモミをクリスマスツリーとして用いる。
 クリスマスツリーを飾る習慣は、16世紀のブレーメンで始まったものであり、ドイツ国内一般に広がったのは 19世紀のことだという。


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