辨 |
モッコク属 Ternstroemia(厚皮香 hòupíxiāng 屬)には、世界の熱帯に約90-150種がある。
モッコク T. gymnanthera(厚皮香) 『雲南の植物Ⅱ』96
ヒメモッコク f. subserrata
T. kwangtungensis(華南厚皮香) 福建・江西・兩廣産
T. microphylla(T.pseudo-verticillata;小葉厚皮香) 福建・兩廣産
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サカキ科 Pentaphylacaceae(五列木 wŭlièmù 科)については、サカキ科を見よ。 |
訓 |
『延喜式』木斛に、「スクナヒコノスクネ」と。 |
属名は、スウェーデンの植物学者 C.Tärnström(1703-1766)を記念して。 |
説 |
本州千葉以西の太平洋側・四国・九州・琉球・朝鮮南部・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・インドシナ・ヒマラヤ・インドに分布。
本州~臺灣に産するものと、大陸産のものとは別種とする考え方がある(『改訂新版 日本の野生植物』参照)。 |
誌 |
八丈島・三宅島では、樹皮から茶褐色の染料を採る。 |
『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「もつこく もちの木のるい也。赤き実あり」と。 |