跡見群芳譜(樹木譜コシアブラ)

こしあぶら　(漉油)

学名	Chengiopanax sciadophylloides　(Acanthopanax sciadophylloides, Eleutherococcus sciadophylloides)
日本名	コシアブラ
科名(日本名)	ウコギ科
日本語別名	アブラコ、コサブラ、コサブロウ、ゴンゼツ(金漆)、ゴンゼツノキ、ゴンズイ
漢名	日本人參木(ﾆﾎﾝｼﾞﾝｼﾝﾎﾞｸ, rìběn rénshēnmù)
科名(漢名)	五加(ｺﾞｶ,wŭjiā)科
漢語別名
英名

2010/08/26　長野県志賀高原　信州大学教育学部附属志賀自然教育園

辨

　コシアブラ属 Chengiopanax(人參木 rénshēnmù 屬)には、東アジアに2種がある。

　　C. fargesii(Acanthopanax fargesii, Eleutherococcus fargesii, A.sinensis;
　　　　　　　　　人參木) 湖南･四川産
　　コシアブラ C. sciadophylloides(Acanthopanax sciadophylloides, Eleutherococcus
　　　　　　　　　sciadophylloides)
　　　

　ウコギ科 Araliaceae(五加 wŭjiā 科)については、ウコギ科を見よ。

訓

　「和名ハ濾し油ノ意ニシテ往昔此樹ヨリ樹脂液ヲ採リ、之レヲ濾シテ塗料ニ使用セシ故此名アリ、又ごんぜつハ金漆ニシテ其特別ナル塗料ヲ云ヘリ」(『牧野日本植物圖鑑』)。　

　『倭名類聚抄』金漆樹に、「許師阿夫良能紀」と。　　

説

　北海道･本州･四国･九州の冷温帯に分布。

誌

　むかし美濃国では、樹脂から取った油を金漆(ごんぜつ)と呼び、金属のさび止め塗料として用いたという。　

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