けなしさるとりいばら (毛無猿捕茨)

 学名  Smilax glabra
 和名  ケナシサルトリイバラ
 科名(和)  サルトリイバラ科
  別名(和)  ドブクリョウ、ナメラサンキライ、カラサンキライ
 漢名  土茯苓(トフクレイ,tŭfúlíng,どぶくりょう)
 科名(漢)  菝葜(ハツカツ,báqiā)科
  別名(漢)  光葉菝葜(コウヨウハツカツ,guāngyè báqiā)、鮮土苓、仙遺糧、冷飯團、
山奇糧(サンキリョウ, shānqíliáng)、山猪糞 
 英名  

2022/06/05 薬用植物園 

2016/09/10 薬用植物園
2022/10/19 同上

 サルトリイバラ属(シオデ属) Smilax(菝葜 báqiā 屬)については、サルトリイバラ属を見よ。

 

 華東・陝西・兩湖・四川・貴州・雲南・ベトナム・インドに分布。
 雌雄異株。
 

 中国では、根状の茎を土茯苓と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.43-44
 なお、漢名を茯苓(フクレイ,fúlíng,ぶくりょう)と呼ぶものは、和名はマツホド(松程) Poria cocos、キノコの一種で地中の菌核を薬用にする。

 日本では、生薬サンキライ(山帰来)は ケナシサルトリイバラの塊茎である(第十八改正日本薬局方)。山帰来という名は、本品の漢土における別名 山奇糧(サンキリョウ,shānqíliáng)の転訛という(牧野)
 ところでケナシサルトリイバラは日本には産しない。そこで日本では、サルトリイバラの根を和山帰来
(わのさんきらい)と呼んでその代用品とし、本種の根は唐山帰来(からさんきらい)と呼んで区別することがある。
 即ち、サルトリイバラについて「根莖ハ民間藥ト成ル。世間之ヲさんきらい(山奇糧卽チ土茯苓)ト云フハ非ナルヲ以テ時トシテハ本品ヲ和のさんきらいト呼バル」と言う(『牧野日本植物図鑑』)。


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