ちょうせんごみし (朝鮮五味子)
学名 |
Schisandra chinensis (Kadsura chinensis, Sphaerostemma japonica) |
日本名 |
チョウセンゴミシ |
科名(日本名) |
マツブサ科 |
日本語別名 |
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漢名 |
五味子(ゴミシ, wŭwèizĭ) |
科名(漢名) |
五味子(ゴミシ,wŭwèizĭ)科 |
漢語別名 |
北五味子(ホクゴミシ,bĕiwŭwèizĭ)、遼五味、山花椒 |
英名 |
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2007/04/19 薬用植物園 |
2018/04/04 同左 |
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2007/04/12 明治薬科大学薬草園 |
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雄花 |
雌花 |
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辨 |
マツブサ属 Schisandra(五味子 wŭwèizĭ 屬・北五味子屬)については、マツブサ属を見よ。 |
訓 |
和名は、朝鮮半島から渡来したと考えられたことから。 |
漢名は、「(果実の)皮・肉は甘・酸、核の中は辛・苦、都な鹹味有り。此れ則ち五味(甘・苦・酸・辛・鹹)具わる」ことから(李時珍『本草綱目』)。 |
『倭名類聚抄』五味に、「和名加豆良」と。 |
説 |
北海道・本州(東北・中部)・朝鮮・極東ロシア・遼寧・吉林・黑龍江・華北・江西・兩湖・四川に分布。
日本では、享保(1716-1735)に朝鮮半島から薬用に導入。明治に入ってから、日本の山地にも自生することが判明。 |
埼玉県では準絶滅危惧(NT)。 |
誌 |
中国では、次のものの果実を五味子(ゴミシ,wŭwèizĭ)と呼び、薬用にする(〇印は正品)。 『中薬志Ⅱ』pp.36-37、『(修訂) 中葯志』III/227-241、『中草薬現代研究』Ⅰp.350、『全國中草藥匯編 上』pp.150-151
S. bicolor(二色五味子・两色五味子・二色内風消)
〇チョウセンゴミシ S. chinensis(五味子・北五味子・遼五味)
S. glaucescens(灰五味子・五味藤・粉背北五味・花血藤)
S. henryi(稜枝五味子・翼梗五味子・黃皮血藤)
S. lancifolia(披針葉五味子・狹葉五味子・小血藤)
S. micrantha(小花五味子)
S. neglecta(滇藏五味子)
S. propinqua var. chinensis(var.sinensis;中華五味子・鐵箍散・小血藤)
S. pubescens(毛葉五味子・柔毛合蕊五味子・蒙自五味子)
S. rubriflora(滇五味・過山龍・紅花五味子)
S. sphaerandra(圓葯五味子・球蕊五味子)
〇S. sphenanthera(華中五味子・南五味子)
S. viridis(綠葉五味子・過山風)
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日本では、生薬ゴミシ(五味子)は チョウセンゴミシの果実である(第十八改正日本薬局方)。 |
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