あすなろ (翌檜) 

学名  Thujopsis dolabrata
日本名  アスナロ
科名(日本名)  ヒノキ科
  日本語別名  ヒバ、アテ、アスヒ(アスヒハヒノキ)、シラビ、ラカンハク(羅漢柏)
漢名  羅漢柏(ラカンハク,luóhànbăi)
科名(漢名)  柏(ハク,băi)科
  漢語別名  蜈蚣柏
英名  Hiba, Hiba arbor-vitae
2006/02/11 神代植物公園
葉 (表) (裏)

2004/08/02 富士見市下南畑
 アスナロ属 Thujopsis は1属1種。

   アスナロ
(アスヒ・ヒバ) T. dolabrata
     ヒノキアスナロ(ヒバ・アテ) var. hondai 
    
 ヒノキ科 Cupressaceae(柏 băi 科)については、ヒノキ科を見よ。
 和名アスナロを「明日はヒノキになろう」の意とするのは俗解、したがって「翌檜」の字も当字。
 ただし『枕草子』にすでに「世俗にあすならうといふ木」が記されているので、古い呼称である。
 日本特産。(ただし化石は外国にもある)。
 埼玉では準絶滅危惧(NT)。
 清少納言『枕草子』第40段「花の木ならぬは」に、「あすはひの木、この世にちかくもみえきこえず。みたけ(御岳)にまうでて帰りたる人などのもてく(来)める、枝ざしなどは、いとて(手)ふれにくげにあら(荒)くましけれど、なにの心ありて、あすはひの木とつけけむ。あぢきなきかねごと(予言)なりや。たれにたのめたるにかとおもふに、きかまほしくをかし。」と。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「あすならふ 云々」と。

さびしさや華のあたりのあすならふ
(芭蕉,1644-1694。「あすは檜の木とかや、谷の老木のいへる事あり。きのふは夢と過て、あすはいまだ来らず。たゞ生前一樽のたのしみの外に、あすはあすはといひくらして、終に賢者のそしりをうけぬ」)
 
 石川県の県木。

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