ありどおし (蟻通)

学名  Damnacanthus indicus
日本名  アリドオシ
科名(日本名)  アカネ科
  日本語別名  
漢名  虎刺(コシ,hŭcì)
科名(漢名)  茜草(センソウ,qiàncăo)科
  漢語別名  繍花針・天針、壽星草・壽庭木、雀不踏・鳥不踏・脚不踏、老鼠刺・猫兒刺・虎牙刺・千金刺・朝天刺、蛇不過、黃脚鷄、伏牛花(フクギュウカ,funiúhuā)
英名  
2007/04/29 神代植物公園 
2008/01/10 神代植物公園
2009/01/06 同上
2008/03/29 同上
2009/11/06 京都府立植物園
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 アリドオシ属 Damnacanthus(虎刺 hŭcì 屬)には、東アジア~アッサムの温帯アジアに約11-15種がある。

  ホソバノアリドオシ C. angustifolius(Tetraplasia angustifolius,
         T.stenophylla;臺灣虎刺)
臺灣産
  リュウキュウアリドオシ
(オキナワジュズネノキ) D. biflorus(Tetraplasia biflora,
         T.lutchuensis)
琉球産
  ナガバジュズネノキ D. giganteus(短刺虎刺)
         
本州近畿以西・四国・九州・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
  D. indicus(虎刺)
    タイワンアリドオシ var. formosanus
    アリドオシ var. indicus(虎刺)
    ホソバオオアリドオシ var. lancifolius
    オオアリドオシ
(ニセジュズネノキ) var. major(D. major;
         大卵葉虎刺・大形虎刺)
         
本州関東以西・四国・九州・琉球・朝鮮南部・浙江・廣東産
    ヒメアリドオシ var. microphyllus
紀伊半島・四国・九州・琉球産
  ジュズネノキ
(オオバジュズネノキ) D. macrophyllus(D.indicus
         var.macrophyllus, D.major var.macrophyllus;
         浙皖虎刺・大葉虎刺・數珠樹・鷄筋參)

         
本州近畿以西・四国・九州・安徽・浙江・福建・廣東・貴州・雲南産
         
『全国中草葯匯編』下/329-330
         
岩崎灌園『本草圖譜』巴戟天にジュズネノキと
  オオシマアリドオシ D. minutispinus
  ヤンバルアリドオシ D. okinawensis
琉球産 
   
 アカネ科 Rubiaceae(茜草 qiàncăo 科)については、アカネ科を見よ。
 「和名ハ蓋シ蟻通しノ意ニテ其微蟲モ通ス刺針ノ尖鋭ヲ賞讚セシモノナラン、之レヲ其果實ノ永ク存スルニ由ルト云フハ俗説ナリ」(『牧野日本植物図鑑』)。  
 時によりこれを「一両」と呼ぶのは、花戸の俗称であろう。カラタチバナの訓を見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』17(1806)有名未用に、「虎刺 コトリトマラズ ウリドホシ江戸 ネズミバナ ネズミノハナトホシ土州 ハボロリ肥前 ランダグコ」と。
 本州(関東以西)・四国・九州・朝鮮(南部)・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・チベット・ミャンマー・アッサムに分布。
 埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 中国では、全株及び根を虎刺(コシ,hŭcì)と呼び、花を伏牛花(フクギュウカ,fúniúhuā)と呼び、それぞれ薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.509 『(修訂) 中葯志』IV/459-464

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