あおつづらふじ (青蔓藤)
学名 |
Cocculus orbiculatus (C.trilobus, C.sarmentosus, Menispermum orbiculatum) |
日本名 |
アオツヅラフジ |
科名(日本名) |
ツヅラフジ科 |
日本語別名 |
カミエビ、ホウザンツヅラフジ、チンチンカズラ、ピンピンカズラ、ウマノメ |
漢名 |
木防己(ボクボウキ, mùfángjĭ) |
科名(漢名) |
防己(ボウキ,fángjĭ)科 |
漢語別名 |
土木香(ドボクコウ,tumuxiang)・牛木香(ギュウボクコウ,niumuxiang)、靑藤(セイトウ,qingteng)、土防己 |
英名 |
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2010/05/04 長野県上田市 |
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2007/05/22 小石川植物園 |
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雌株 2020/07 小平市玉川上水緑地 |
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雄株、雄花 2007/07/19 森林公園 |
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雄株 2006/08/28 明治薬科大学薬草園 |
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2008/10/09 入間市宮寺 |
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2022/10/15 小平市玉川上水緑地 |
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辨 |
アオツヅラフジ属 Cocculus(木防己 mùfángjĭ 屬)には、世界の熱帯~暖帯に約8種がある。
イソヤマアオキ(コウシュウウヤク) C. laurifolius(Menispermum laurifolium;
樟葉木防己・衡州烏藥)『中国本草図録』Ⅶ/3114
九州・琉球・臺灣・両広・湖南・貴州・インドシナ・ヒマラヤ・マレシア産
ホウザンツヅラフジ C. orbiculatus(C.sarmentosus;木防己)
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
中国では、ホウザンツヅラフジとアオツヅラフジを同一種とする
『中国本草図録』Ⅰ/0068・『中国雑草原色図鑑』72
アオツヅラフジ C. trilobus(C.orbiculatus auct.non (L.) DC.)
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ツヅラフジ科 Menispermaceae(防己 fángjĭ 科)の植物については、ツヅラフジ科を見よ。 |
訓 |
中国・日本における防己(ぼうき)・防已(ぼうい)については、ツヅラフジの訓・誌を見よ。 |
『本草和名』妨己に、「和名阿乎迦都良」と。
『延喜式』木妨己に、「アヲツゝラ」と。
『倭名類聚抄』防已に「和名阿乎加豆良」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』防己に、「アヲカヅラ和名鈔豫州 アヲツゞラ ツゞラカヅラ ツゞラフヂ チンチンカヅラ ピンピンカヅラ播州 メツブシカヅラ ヤブカラシ雲州。五爪龍ト同名 ヤマカシ薩州 ハクサカヅラ ウマノメ肥前。実ノ名」と。
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「和名かみえびノかみハ神ナリト謂ハレえびハ蓋シえびづるノ事ニテ其實ニ基キテノ名ナラン、ちんちんかづら及ビぴんぴんかづらハ多分共ニ其蔓ヲ緊シク引キ張リ彈ゼバ音ヲ發スル故云フナラン」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・漢土・インドシナ・インドネシア・フィリピンに分布。 |
誌 |
根を木防己(日本では木防已)と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.179
中草藥 防己については、ツヅラフジの誌を見よ。 |
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