ぬすびとはぎ (盗人萩) 

学名  Hylodesmum podocarpum var. japonicum
 (Desmodium podocarpum var. japonicum)
日本名  ヌスビトハギ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  
漢名  山螞蝗(サンバコウ, shan1ma3huang2)
科名(漢名)  豆(トウ,dou)科
  漢語別名  
英名  
2005/09/03   野川公園自然観察園

2016/08 茅野市北山
2005/09/25 野川公園自然観察園 2005/10/15 同左

 Hylodesmum podocarpum には、次のような亜種・変種がある。

  ケヤブハギ subsp. fallax(Desmodium fallax, D.podocarpum subsp.fallax;
         寛卵葉長柄山螞蝗・假山綠豆・寛卵葉山螞蝗・東北山螞蝗)
         日本(本州岩手県以南・四国・九州)・中国(安徽・浙江・福建・江西・湖北・廣東・貴州)
・臺灣に分布
  ヌスビトハギ var. japonicum(Desmodium japonicum;山螞蝗・尖葉山螞蝗・尖葉長柄山螞蝗)
  ヤブハギ subsp. oxyphyllum(Desmodium oxyphyllum, D.podocarpum var.mandshuricum,
         D.mandshuricum, D.racemosum, Hylodesmum oxyphyllum;
         尖葉長柄山螞蝗・菱葉山螞蝗)
  マルバヌスビトハギ subsp.podocarpum(Desmodium bodinieri, D.maximowiczii,
         D.rhomboideum;長柄山螞蝗 changbing shanmahuang)
         日本(本州岩手県以南・四国・九州)
・中国・臺灣に分布。平地・低山地の陽地に生ずる。
  subsp. szechuenense(Desmodium podocarpum subsp.szechuenense, D.szechuenense;
         四川長柄山螞蝗・四川山螞蝗・蚍子草)
   
 ヌスビトハギ属 Hylodesmum(長柄山螞蝗屬)には、世界に約13-15種がある。

  H. duclouxii(Desmodium duclouxii, D.duclouxii var.henryi, D.henryi;
         雲南長柄山螞蝗・水藜・紅野豆・野黄豆・鶴慶山螞蝗)
  リュウキュウヌスビトハギ H. laterale(Desmodium hainanense, D.laterale,
         D.laxa subsp.laterale)
  オオバヌスビトハギ H. laxum(Desmodium laxum;疏花長柄山螞蝗)
  トキワヤブハギ H. leptopus(Desmodium gardneri, D.laxum subsp.leptopus, D.leptopus,
         D.tashiroi;細長柄山螞蝗・細柄山綠豆・長果柄山螞蝗)
         
『中国本草図録』Ⅹ/4656 
  フジカンゾウ H. oldhamii(Desmodium oldhamii;羽葉長柄山螞蝗・羽葉山螞蝗・藤甘草)
  H. podocarpum(Desmodium podocarpum;長柄山螞蝗)
  H. repandum(Desmodium repandum;淺波葉長柄山螞蝗)
  H. williamsii(Desmodium williamsii;大苞長柄山螞蝗) 1973ヒマラヤで発見
   
 マメ科 LEGUMINOSAE(FABACEAE;豆科)については、マメ科を見よ。
 和名のヌスビトハギとは、「泥棒が室内に侵入する時、足音のしないように、足の裏の外側を使って歩くその足跡に、豆果の形が似ているというのでこの名がついた」(牧野)フジカンゾウにヌスビトノアシの別名があることからの類推という。いわゆる「抜き足 差し足」の足跡を言うものか。
 かし別の一説に、ヌスビト某という名は、気がつかない間に、その果実が動物や人の体に取りつく植物を指す接頭語であり、ヌスビトハギも知らないうちに衣服に実が附くことからかく言うものとする。
 漢名に含まれる螞蝗とは「うまびる」。実が動物の毛にくっつくことから。
 属名 Desmodium は、ギリシア語の「鎖の帯」に由来、やはり果実の形から。
 日本(北海道・本州・四国・九州・琉球)・朝鮮・中国(江蘇・安徽・浙江・福建・江西・兩廣・四川・貴州・雲南)・臺灣・ヒマラヤ・ビルマに分布。平地・山地の草地・林縁・路傍等に生ずる。
 中国では、根・全草を薬用にする。

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