辨 |
被子植物の分類については、被子植物 Angiospermae を見よ。 |
スイレン科 Nymphaeaceae(睡蓮科)には、5-6属 約60-80種がある。
Barclaya(合瓣蓮屬) マレーシア乃至インドに4種
オニバス属 Euryale(芡屬) 1属1種
コウホネ属 Nuphar(萍蓬草屬)
スイレン属 Nymphaea(睡蓮屬)
オオオニバス属 Victoria(王蓮屬)
スイレン科 Nymphaeaceae(睡蓮科)には、ジュンサイ科(ハゴロモモ科)を含める場合がある。 |
スイレン属 Nymphaea(睡蓮屬)には、世界各地の熱帯乃至温帯に約40-60種が分布する。
N. alba(白睡蓮) ヨーロッパ・北アフリカ産
var. rubra(紅睡蓮)
N. caerulea 北アフリカ原産
N. candida(雪城睡蓮)
N. gigantea オーストラリア産
N. lotus アフリカ北部原産。古代エジプトの壁画に描かれたもの。『週刊朝日百科 植物の世界』9-10
var. pubescens(柔毛齒葉睡蓮) 『中国本草図録』Ⅵ/2574
N. mexicana(黄睡蓮)
ニオイヒツジグサ N. odorata(香睡蓮) 北アメリカ東部乃至中央アメリカ原産
アカバナヒツジグサ N. rubra インド原産。『週刊朝日百科 植物の世界』9-11
N. stellata(延葯睡蓮) 東南アジア産
ヒツジグサ N. tetragona(睡蓮) 『中国雑草原色図鑑』59・『週刊朝日百科 植物の世界』9-9 |
日本名のスイレンは、スイレン属 Nymphaea(睡蓮屬)の植物の総称。漢名の睡蓮は、属名のほか、種名としてヒツジグサをも指す。
園芸植物としてのスイレンは、スイレン属の植物の園芸品種で、ヒツジグサと直接の関係はない。
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訓 |
日本名のヒツジグサは 未の刻(午後2時)に花を開くというので、漢名の子午蓮は 正午頃に花を開くというので、このように呼ぶ。実際には、この花が開く時刻には幅があるという。
また、花は午後6時ごろに閉じ、三四日は開閉を繰り返すので、睡蓮という。 |
説 |
広くアジア・北アメリカに分布し、スイレン属の中では耐寒性があり、日本やロシアにも自生する。中国では北は東北から南は雲南まで分布する。日本ではときに観賞用に栽培される。 |
誌 |
今日では、スイレンとして栽培しているものは ほとんどすべて外国種のもの。 |