あまどころ (甘野老) 

学名  Polygonatum odoratum var. pluriflorum
日本名  アマドコロ
科名(日本名)  キジカクシ科
  日本語別名  イズイ
漢名  玉竹(ギョクチク,yùzhú)
科名(漢名)  天門冬(テンモンドウ,tianmendong)科
  漢語別名  萎蕤・葳蕤(イズイ,wēiruí)、女萎(ジョイ,nüwei)、尾參(ビシン,weishen)、鈴鐺菜(レイトウサイ,lingdangcai)、山玉竹(サンギョクチク,shanyuzhu)、香黄精(コウコウセイ,xianghuangjing)、小筆管菜、甜草根、
英名  Fragrant Solomon's seal
2006/04/13 さいたま市 田島が原

2007/05/10 薬用植物園
2006/06/22 薬用植物園

 変種に、オオアマドコロ var. maximowizcii がある。
 アマドコロ属(ナルコユリ属) Polygonatum(黃精 huángjīng 屬)には、北半球に約58種がある。

  P. altelobatum(短筒黃精)
  ヒメナルコユリ P. amabile
  P. cathcartii (横絲黃精・對葉黃精)
  P. cirrhifolium (卷葉黃精・卷鬚黃精・鈎葉黃精・滇鈎吻・老虎薑)
      
『雲南の植物Ⅰ』258・『中国本草図録』Ⅶ/3420・『週刊朝日百科 植物の世界』10-115
  ウスギワニグチソウ P. cryptanthum
  P. curvistylum 
『雲南の植物』29・『中国本草図録』Ⅷ/3942
  P. cyrtonema (囊絲黃精・白及黃精)
 地下茎を食用・薬用。『中国本草図録』Ⅰ/0421
  コウライワニグチソウ P. desoulayi(var.yezoense, var.mediobracteatum,
     P.mediobracteatum;長苞黃精)
     
タカオワニグチソウ var. azegamii としてきたものは、雑種か
  ドウモンワニグチソウ P. domonense
  P. erythrocarpum(紅果黃精)
  P. falcatum
    ナルコユリ var. falcatum
    ヒュウガナルコユリ var. hyugaense
    マルバオウセイ var. trichosanthum
    ホソバナルコユリ var. tenuiflorum
  P. filipes(長梗黃精)『中薬志Ⅰ』pp.465-474
  ヒメイズイ P. humile (小玉竹)
  イブキワニグチソウ P. ibukiense
  ミドリヨウラク P. inflatum (毛筒玉竹)
  ワニグチソウ P. involucratum (小玉竹・二苞玉竹)
  P. kansuense (P. verticillatum;甘肅黃精・羊角參・野白芨・臭兒參)
  P. kingianum (西南黃精・滇黃精・德保黃精・金氏黃精・節節高・仙人飯)
     
 『雲南の植物Ⅱ』257・『中国本草図録』Ⅴ/2419
  ハガクレナルコユリ P. kiotense
  P. lasianthum
    ミヤマナルコユリ var. lasianthum
    チョウセンナルコユリ var. coranum
  オオナルコユリ P. macranthum
  P. macropodium (大玉竹・長梗玉竹・熱河黃精)
     
『中薬志Ⅰ』pp.465-474、『中国本草図録』Ⅳ/1936
  P. marmoratum (斑莖黃精;=P. punctatum)
  コワニグチソウ P. miserum
  P. multiflorum(多花黃精)『中薬志Ⅰ』pp.465-474
    var. longifolium(長葉黃精・黃精・薑形黃精)『中薬志Ⅰ』pp.465-474
  アマドコロ
(広義) P. odoratum(玉竹萎蕤・尾參・玉參・鈴鐺菜・小筆管菜・甜草根)
     
 『中国本草図録』Ⅰ0422・『中国雑草原色図鑑』353
    アマドコロ var. pluriflorum(var.japonicum)
      フイリアマドコロ f. variegatum
    オオアマドコロ var. maximowizcii(P.maximowiczii)
    ヤマアマドコロ var. thunbergii
  P. officinale(玉竹・鈴鐺菜)
『中薬志Ⅰ』pp.187-190
  ジョウシュウアマドコロ P. planifilum
  P. prattii(康定玉竹) 
『雲南の植物Ⅰ』258・『中国本草図録』Ⅶ/3421
  P. punctatum (點花黃精・樹刁) 『中国本草図録』Ⅶ/3420・『週刊朝日百科 植物の世界』10-115
  P. roseum (紫花黃精・新疆黃精)
  カギクルマバナルコユリ P. sibiricum(黃精,コウセイ,huángjīng・鷄頭黃精・鷄頭參・
     黃鷄菜・筆管菜)
『中薬志Ⅰ』pp.465-474、『中国本草図録』Ⅰ/0423
  P. souliei (裸花黃精;=P. cirrhifolium)
  P. stenophyllum(狹葉黃精)
 『中国本草図録』Ⅴ/2420
  P. tenuifolium → P. falcatum
  P. tessellatum(格脈黃精・滇竹根七)
 『中国本草図録』Ⅷ/3943
  マルバオウセイ P. trichosanthum 
  クルマバナルコユリ P.verticillatum(P.stenophyllum;輪葉黃精・紅果黃精)
         →P.kansuense
  P. zanlanscianense(湖北黃精)
 『中国本草図録』Ⅶ/3423 
 キジカクシ科(クサスギカズラ科) Asparagaceae(天門冬科)については、キジカクシ科を見よ。
 和名は、根がところ(オニドコロ)に似て、甘いことから。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)女葳に、「和名恵美久佐、一名阿末奈」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)女葳に、「和名恵美久佐、一云安麻奈」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)に、「ヱミクサ和名鈔 アマナ同上 アマドコロ カラスユリ ジイガヒザ ハネウマ阿州」と。
 黄公紹『古今韻会』(李時珍『本草綱目』引)に、「葳蕤(イズイ,wēiruí)、草木の葉垂るるの貌なり。此の草、根長くして鬚多く、冠纓下垂の緌(ズイ,ruí)の如くして、威儀有り。故に以て之を名づく。〈凡そ羽蓋旌旗の纓緌、皆葳蕤を象る〉とは、是なり」と。
 広くユーラシアの温帯に分布。
 中国では、根茎を食用・薬用にする。なお、地方により いくつかの同属異種の植物の根茎を、玉竹として用いる。
 日本では、根茎を乾燥したものを 玉竹・萎蕤と呼び、薬用にする。
 一説に、『万葉集』のにこぐさは、アマドコロであるとする(他説には、ハコネシダ)

   葦垣の中のにこ
(似児)草にこやかに
     我と咲
(え)まして人に知らゆな (11/2762,読人知らず)
   あしがり(足柄)のはこね(箱根)のね(嶺)ろのにこぐさの
     はな
(花)つづま(妻)なれやひも(紐)(解)かずね(寝) (14/3370,読人知らず)
   所射鹿
(いゆしし)をつなぐ河辺の和草(にこぐさ)の身も若かへにさ宿(ね)し児らはも
      
(16/3874,読人知らず)
   秋風になびくかはび
(河辺)のにこぐさの
     にこよかにしもおも
(思)ほゆるかも (20/4309,大伴家持)
 
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「黄精(わうせい) 中末。葉ハ笹のごとく、花白ク青シ。根ハ薬種の黄精、花ハ立花に露草といふ。俗ニあまところと云」と。

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
クサコアカソウ シュロソウ スハマソウ イワチドリ チダケサシ 跡見群芳譜トップ 野草譜index