いんげんまめ (隠元豆)
学名 |
Phaseolus vulgaris |
日本名 |
インゲンマメ |
科名(日本名) |
マメ科 |
日本語別名 |
サイトウ(菜豆)、ゴガツマメ・ゴガツササゲ、サンドマメ(三度豆)、インドマメ、トウササゲ |
漢名 |
菜豆(サイトウ,càidòu) |
科名(漢名) |
豆(トウ,dòu)科 |
漢語別名 |
芸扁豆(ウンヘントウ,yunbiandou)・芸豆・云豆、四季豆(シキトウ,sijidou)、豆角(トウカク,doujiao) |
英名 |
(Kidney) Bean, Snap bean, String bean, French bean |
2004/08/03 東大農園 |
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2016/09/10 入間市宮寺 |
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辨 |
インゲンマメ属 Phaseolus(菜豆 càidòu 屬)には、アメリカ熱帯・亜熱帯に約50-90種がある。
ベニバナインゲン(ハナマメ) P. coccineus(P.multiflorus;多花菜豆・紅花菜豆・
荷包豆・龍爪豆;E.Scarlet runner bean)
シロバナササゲ f. albus
アオイマメ(ライマメ) P. lunatus(P.limensis;金甲豆・菜豆・棉豆・香豆・雪豆;
E.Lima bean, Butter bean, Sieva bean)
南アメリカ原産。野生種は中央アメリカ乃至アルゼンチンに分布。
インゲンマメ P. vulgaris(菜豆・芸扁豆・四季豆・豆角)『中国本草図録』Ⅱ0634
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東アジアで栽培されている食用のマメについては、まめを見よ。 |
マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。 |
訓 |
和名インゲンマメは、黄檗宗の禅僧 隠元隆琦(1592-1673)がもたらしたと考えられたことから。
ただし、隠元がもたらした豆は じつはフジマメであるらしく、今日でも関西地方ではフジマメをインゲンマメと呼ぶ。 |
嫩果は、関東ではサヤインゲン(莢隠元)、関西ではササゲ・ササゲマメと呼ぶ。 |
説 |
中央アメリカ(南メキシコ・グワテマラ・ホンジュラス)の原産。
メキシコ南部のB.C.5000-B.C.3500の遺跡から莢が出土、またペルーのB.C.2500-B.C.2000の遺跡から種子が出土。
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16世紀にスペインに伝えられ、17世紀にヨーロッパに広まった。 |
日本には承応(1652-1655)年間に中国経由で伝来。今日の主産地は北海道。 |
誌 |
若い莢(莢隠元)・未熟の種子・完熟した種子(キントキマメ・シロマルウズラマメ・オタフクマメ・ウズラマメ・トラマメなど)を、食用にする。 |
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