しなのき(科木) 

学名  Tilia japonica
日本名  シナノキ
科名(日本名)  アオイ科
  日本語別名  マダノキ・マタノキ・マウダ・マンダ・モウダ
漢名  華東椴(カトウタン,huádōngduàn)
科名(漢名)  錦葵(キンキ,jĭnkuí)科
  漢語別名  
英名  Japanese linden
2007/04/29 神代植物公園
2007/05/03 薬用植物園
2005/06/21 薬用植物園
2008/06/19 薬用植物園
2009/07/11 京都府立植物園
2009/11/06 京都府立植物園

 同属異種のセイヨウシナノキ及び菩提樹については、ぼだいじゅボダイジュを見よ。
 シナノキ属 Tilia(椴 duàn 屬)の植物には、北半球の温帯に約23-31種がある。

  アメリカシナノキ T. americana
北米中東部産
  アムールシナノキ T. amurensis(紫椴・籽椴) 
朝鮮・中国(東北)産 『中国本草図録』Ⅴ/2205
  T. chinensis(華椴・中國椴) 河南・陝甘・湖北・四川・雲南産 『中国本草図録』Ⅵ/2720 
    ブンゴボダイジュ var. intonsa(T.intonsa;多毛椴)
日本九州・中国南西産 
  フユボダイジュ T. cordata
歐洲・カフカス・ロシア・中央シベリア産
  T. endochrysea(T.croizatii, T.hypoglauca, T.lepidota, T.leptocarya, T.scaenophylla;
         白毛椴・湘椴・火索樹・兩廣椴・粉葉椴・建寧椴・鱗毛椴)
         
浙江・福建・江西・湖南・両広産 
  セイヨウシナノキ
(セイヨウボダイジュ) T.× europaea(菩提樹;E.Linden)
          
T.platyphylla と T.cordata の自然雑種
  T. henryana
    var. henryana(毛糯米椴)
河南・陝西・両湖・江西産 
    var. subglabra(糯米椴)
華東産 
  タケシマシナノキ T. insularis
  T. japonica
    シナノキ var. japonica(華東椴)
    シコクシナノキ
(ケナシシナノキ) var. leiocarpa 四国産 
  ヘラノキ T. kiusiana
本州(紀伊半島・中国)・四国・九州産 
  T. mandshurica
    マンシュウボダイジュ var. mandshurica(T.chugokuensis, T.semicostata;
         遼椴・糠椴・椴兵士・大葉椴)
 山口県・朝鮮・中国産 『中国本草図録』Ⅲ/1273
    カラボダイジュ var. megaphylla(稜果遼椴)
朝鮮・黒龍江産 
    コウライボダイジュ var.ovalis(卵果遼椴)
朝鮮・吉林産 
    ツクシボダイジュ var. rufovillosa
 大分県・朝鮮産 
    エチゴボダイジュ var. toriiana
  T. maximowicziana
    オオバボダイジュ var. maximowicziana
 北海道・本州(東北・北陸・関東北部)産 
    モイワボダイジュ var. yesoana
 千島・北海道・本州(東北・中部地方北部)産 
  ボダイジュ T. miqueliana(T.francheliana;南京椴・白椴)
  T. mofungensis(帽峰椴)
  モウコシナノキ T. mongolica(蒙椴・小葉椴・白皮椴)
遼寧・内蒙古・華北産 
  T. oliveri(粉椴・野椴)
  T. paucicostata(少脈椴)
 河南・陝甘・四川・雲南産 『雲南の植物Ⅰ』116
    var. yunnanensis(少脈毛椴・滇少脈椴)
 四川・『雲南の植物Ⅰ』117 
  ナツボダイジュ T. platyphyllos
ヨーロッパ産
  T. tuan(T.mofugensis, T.oblongifolia;・千層皮・靑科榔・帽峰椴) 
    ヒエイボダイジュ var. chinensis(毛眼椴)
 江蘇・浙江・湖北・四川・貴州産 
   
 アオイ科 Malvaceae(錦葵 jĭnkuí 科)については、アオイ科を見よ。
 和名は、アイヌ語で「結ぶ」を意味するシナに起源すると云う(武田久吉『民俗と植物』)
 日本(北海道・本州・九州)・中国(山東・安徽・江蘇・浙江)に分布。
 樹皮から繊維を取り、古くはシナヌノ(科布・志那布・志奈布)・マダヌノを織った。麻が広まってからはすたれたが、後世でも綱・蓑・馬具などを作った。
 シナノ(信濃・科野。現長野県)の地名は、一説にこのシナノキ・シナヌノに因むと云う。仁科(煮シナ)・更科(晒シナ)などは、シナヌノを作る過程であると云う。

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