まだけ (真竹) 

学名  Phyllostachys bambusoides
日本名  マダケ
科名(日本名)  イネ科
  日本語別名  ニガタケ・クチク(苦竹)、クレタケ
漢名  剛竹(ゴウチク, gāngzhú)
科名(漢名)  禾本(カホン,heben)科
  漢語別名  斑竹(ハンチク,banzhu)、桂竹(ケイチク,guizhu)、湘妃竹、箭竹、尖竹、鬼角竹、網苦竹
英名  
2006/07/31 新座市大和田

 モウソウチクに似ているが、モウソウチクは 節の輪が一つ、マダケは二つ。
 マダケ Phyllostachys bambusoides(剛竹gāngzhú)には、次のような品種・変種がある。
     カシロダケ cv. Kashirodake
     f. tanakae(f.lacrima-deae;斑竹・湘妃竹)
        
黄緑色の稈に紫色の斑紋がある。長江流域・黄河下流域産。 
   ホテイチク var. aurea → Phyllostachys aurea
   シボチク(皺竹) var. mariliacea(皺竹)
   ギンメイチク(銀明竹) var. castilloni-inversa(碧玉間黄金竹)
   オウゴンチク(黄金竹) var. castilloni(黄金間碧玉竹)
 マダケ属 Phyllostachys(剛竹gāngzhú屬)には、中国を中心に約30-50種がある。
   P. acuta(尖頭靑竹) 
浙江に産。筍は美味
   P. arcana(石綠竹) 江蘇・安徽・浙江・湖南に産
   ホテイチク P. aurea(P. bambusoides var. aurea;羅漢竹・人面竹)
   マダケ
(ニガタケ) P. bambusoides(P.reticulata;
         剛竹 gāngzhú)
   P. congesta(水竹) 
長江流域以南に産
   P. dulcis(白哺鷄竹) 
江蘇・浙江に産
   P. edulis → P.heterocycla f.pubescens
   P. elegans(甜笋竹) 
浙江・湖南・廣東に産
   P. flexuosa(曲杆竹) 
河南に産
   P. glabrata(花哺鷄竹) 
浙江に産
   P. glauca(淡竹・粉綠竹) 
江蘇・浙江に産
   P. heteroclada(水竹 shuǐzhú)
 黄河流域以南に産 
   キッコウチク
(ブツメンチク) P. heterocycla(龜甲竹) 
     モウソウチク f. pubescens(P.pubescens;P.edulis;
         毛竹 máozhú)
     キンメイモウソウ
(金明孟宗) cv. Nabeshimana (f. bicolor)
   ヒメハチク P. humilis
   P. iridenscens(紅哺鷄竹) 
浙江に産。筍は美味
   P. makinoi(桂竹・臺灣桂竹)
   P. nidularia(篌竹・花竹・槍刀竹) 
長江流域・秦嶺に産
   P. nigra
     クロチク var. nigra(紫竹 zǐzhú・黑竹・烏竹)
     ハチク
(クレタケ・カラタケ) var. henonis(淡竹・甘竹・平竹・毛金竹)
   P. nuda(淨竹・石竹) 
江蘇・安徽・浙江・湖南に産
   P. praecox(早竹) 
江蘇・浙江に産。筍は美味
   P. propinqua(早園竹)
 華東に産。 
   P. pubescens → P.heterocycla f.pubescens
   P. purpurata(木竹)
   P. sulphurea(金竹) 
幾つかの観賞用品種がある
     var. rigidis(胖竹・剛竹)
   P. vivax(烏哺鷄竹) 
江蘇・浙江に産。筍は美味 
    
 タケについては、たけを見よ。
 タケノコはモウソウチクに比べて苦味があるので、別名をニガタケという。
 
(但し、漢名を苦竹(クチク,kuzhu)というものは、メダケ属の Pleioblatus amarus、笹の一種で、筍が苦くて食えないことからの命名。) 
 中国の黄河流域・長江流域以南に分布し、全竹林面積の15%を占め、浙江省に多い。
 日本には史前から野生していたが、今日では本州以南に広く栽培されている。1965ころ全国的に開花し枯死したので、それ以前に比べて栽培面積は減っている。
 一九五三年ごろから全国でマダケ林のいっせい開花が始まり、一九六六年ごろをピークにしだいにおさまってきた。マダケの開花は一〇〇年くらいの長い間隔で見られるので、たいへん珍しがられた。開花後、竹林は枯れるので、病気だと思う人もあるが、テングス病などとは違い、一代の寿命が終わるときに咲くのである。もっとも地上部は枯れても、地下茎の一部の茎は生きていてそこから再生し、徐々にもとの竹林に回復していく。(沼田真・岩瀬徹『図説 日本の植生』1975)
 文化史は、たけを見よ。
 筍は美味。
 材は加工用に優れ、各種の工芸品の素材とされる。
 中国では、根・果実を薬用にする。
 
   いのちとて つゆをたのむに かたければ 物わびしらに なくのべのむし
     
(在原滋春、『古今和歌集』10物名「にがたけ」)
 

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ モクゲンジ イチイ アブラチャン タチバナ イロハカエデ 樹木譜index