びゃくしん (柏槙) 

学名  Juniperus chinensis
日本名  ビャクシン
科名(日本名)  ヒノキ科
  日本語別名  イブキ(伊吹)、イブキビャクシン(伊吹柏槙)、カマクラビャクシン(鎌倉柏槙)、カマクライブキ(鎌倉伊吹)
漢名  圓柏(エンハク,yuanbai)
科名(漢名)  柏科
  漢語別名  檜(カイ,gui4)・檜柏(カイハク,guibai)、刺柏・柏樹、栝(カツ,gua)
英名  Chinese juniper
図版は『中国本草図録』Ⅱ/0509
 ビャクシン J. chinensis(圓柏・檜・檜柏)には、次のような変種・品種がある。
   タマイブキ var. globosa
   ミヤマビャクシン(伊吹柏槙)・シンパク(真柏) var. sargentii
   ハイビャクシン(這柏槙) var. procumbens(矮柏)
   カイヅカイブキ(貝塚伊吹) cv. Kaizuka(龍柏) 
 かつてのビャクシン属 Sabina(圓柏屬)の植物は、ネズミサシ属 Juniperus(刺柏屬)ビャクシン節 Sect. Sabina として扱う。

 旧ビャクシン属 Sabina(圓柏屬)には、次のようなものが属せられていた。
   ビャクシン S. chinensis → Juniperus chinensis
   S. convallium → Juniperus convallium
   S. davurica(興安圓柏) 『中国本草図録』Ⅸ/4059
   S. komarovii → Juniperus glaucescens
   セイヨウビャクシン S. occidentalis
北アメリカ産
   S. pingii(香柏・垂枝香柏)
     var. wilsonii
『雲南の植物Ⅰ』51
   S. potaninii → Juniperus potaninii
   S. przewalskii → Juniperus przewalskii
   S. pseudo-sabina → Juniperus pseudo-sabina
   シダレビャクシン S. recurva(垂枝柏・曲檜)
中国(西南部)・ヒマラヤ産
   S. saltuaria → Juniperus saltuaria
   コウザンビャクシン S. squamata(高山柏・隴檜・鱗檜) 『雲南の植物Ⅰ』51・『中国本草図録』Ⅷ/3516
     var. fargesii(J.lemmeana;山柏) → Juniperus lemmeana
     var. wilsonii(香柏)
   S. thurifera
スペイン産
   S. tibetica → Juniperus tibetica
   S. virginiana
 → Juniperus virginiana
   S. vulgaris → Juniperus sabina

   S. wallichiana → Juniperus wallichiana

 ヒノキ科 Cupressaceae(柏科)については、ヒノキ科を見よ。
 和名のビャクシンは、柏子の転訛。イブキは、茨城県の伊吹山(多賀郡十王町)に産することから。
 漢名の(カイ,gui4)はビャクシンである(ヒノキではない。ヒノキは日本特産)
 日本(太平洋側・瀬戸内海地方)・朝鮮・中国(東北乃至兩廣北部)に分布。茨城県伊吹山の群生、静岡県沼津市大瀬崎神社(伊豆半島大瀬崎)の樹林などは、天然記念物。
 中国では、枝葉・樹皮を薬用にする。
 中国では、(コノテガシワ)と並んで常緑針葉樹の代表の一で、古来しばしば寺廟に植えられる。有名なものとして、山東省曲阜の孔子廟にある 孔子の手植えという檜、江蘇省常熟の虞山にあった七星檜などがある。
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「■{木偏に圓}(いぶき) 多ク鎌倉より出ルゆへ、俗にかまくらいぶきと云。是を上とス。葉色、見事に岩緑青(いわろくせう)のごとし。立花ニすぐれてよし。木のはだあかきゆへ、ミき赤共云」と、また「柏槙(びやくしん) いふきのるひにて、葉、各別異有。色も異」と。

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